環境変化に強いと言われる有機栽培が、温暖化などの大きな環境変化に対応するためには、土づくりや樹の管理の徹底が必要になる。
分科会では、その際に光合成細菌主体であるEM3の利用を積極的に進める必要性を確認した。
布施さんは、長期熟成させたEMボカシを使用し、堆肥などの有機物の投入に併せてEM活性液を散布することで、土壌改良が進みおいしいサクランボが収穫できていることを報告した。
松坂さんは、スプリンクラーを設置し、光合成細菌やEM7※を積極的に散布している。有機栽培で問題になる病害虫対策は、発生のタイミングを見計らって有機JASで認められている資材を使うことで、結果、害を回避することができていると発表した。
自然農法センターの加藤さんは、発表者の土壌調査の結果を評価、解説。さらに光合成細菌の基礎的な実験を紹介した。
比嘉教授は、EM活性液と光合成細菌、EMXセラミックスを惜しみなく使うことによって、短期間でバナナが収穫できている事例を紹介し、EMの特性に合わせた農業をする必要性を説いた。
※EM7…2007年3月1日発売の新しいEM資材で、植物発酵抽出物やセラミックスを組み合わせた植物活力剤。 松坂さんは前年に試験販売されたものを使用した。製造・販売元はEM研究所
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