今回の発表は、どれも粒ぞろいの内容となっていた。特に印象的だったのが、山村さんがサトイモ、鶴見さんがトマトの連作栽培を可能にしたという点である。
一般的には、サトイモもトマトも連作が難しく、一般農家は転作や土壌消毒で対処している。その点、連作しても、見事な作物が収穫できることは農家にとって大変な朗報である。
特に鶴見さんは、ハウスで不耕起栽培(平成8年から実施)によって、連作を可能にし、しかも病害が年々減っていることは、参加者から大変な注目を集めた。
嘉山さんは、土づくりにマリーゴールド、エン麦を取り入れたり、光合成細菌の葉面散布など、きめ細かな技術によって、無農薬でも慣行農家よりも高品質なダイコンやキャベツを栽培している。
梅本さんは、平成17年に脱サラして新規就農したばかりだが、緑肥とEM活性液の大量投入によって、すでに市場から高い評価を得ている。また、堀下さんは、EMボカシの継続的施用の有効性をデータによって示した。是非EM活用技術事例集で詳細を見ていただきたい。
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