角田さんと山中さんは、都市部と農村部でのEM生ごみ発酵肥料の活用について発表。
特に山中さんは、EM生ごみ発酵肥料をさらに米ヌカなどで6か月~1年熟成させた堆肥や、身近に手に入る牛糞や豚糞に米のとぎ汁EM発酵液と酒粕を加えた発酵肥料などを用いる。
結果、作物の生育がよく、防虫対策にもなり、道の駅に出荷できるほど良質な作物栽培に成功した。地域の人たちと栽培法や野菜を使った料理のレシピなどの情報交換を行い、EMを通して人の輪ができるという副産物も生み出している。
自然農法センターからは、EM生ごみ発酵肥料を使い、土を何度もリサイクルして上手なプランター栽培ができている事例の土壌分析結果を報告。
作物のできや根の状態がいいプランターは、CEC※が高く土の団粒構造が進んでいることを確認。EM生ごみ発酵肥料に加え、腐葉土や赤玉土などを入れることが必要と解説した。
比嘉さんは、人が他の生物のいのちをいただいている感謝の気持ちが大切であることを前提に、良質なEM生ごみ発酵肥料のつくり方や家庭の有機物の処理法などを紹介。農作物のレベルを上げるには、良質なEM生ごみ発酵肥料づくりが基本であることを改めて学んだ。(別掲)。
※CEC=陽イオン交換容量。この数値が大きいほどカリウムやカルシウムなどの陽イオン(塩基類)の保持能力が高い
|