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映画「蘇生U」と福島の現実

この映画は、微生物が放射能を減少させるという可能性と現実的な事例を紹介した映画「蘇生」の後に実用化された様々な成果を収録しています。この科学的根拠は、2018 年にEMが放射性セシウムの吸収抑制に顕著な効果があるとした論文が国際環境放射能学会誌192巻(Journal of Environmental Radioactivity Volume 192)に掲載され、ベラルーシの最も優れた学術賞が授与されました。更には、2019 年に国際常温核融合学会誌29巻(J. Condensed Matter Nucl. Sci. 29)にEMが放射性セシウムを消滅したという研究結果が認められたのです(写真1、2)。

この二点、すなわち、EMによる放射性物質の作物に対する吸収抑制とEMによる放射能の消滅は真実であるということをその専門の国際学会が認めたという結論になります。この研究は、EM研究機構とベラルーシ国立放射線生物研究所との共同研究の成果です。すでに明らかなように、1997 年から私はベラルーシでの結果を踏まえ、EMの放射能汚染に対する様々な抑制効果を主張し続けてきました。

写真1 国際学会誌に掲載されたEMに関する研究論文

写真1 国際学会誌に掲載されたEMに関する研究論文
上:国際環境放射能学会誌192巻/Journal of Environmental Radioactivity Volume 192, December 2018, Pages 491-497
下:国際常温核融合学会誌29巻/J. Condensed Matter Nucl. Sci. 29 (2019) 230-237




写真2 ベラルーシ科学アカデミーでの表彰式

写真2 ベラルーシ科学アカデミーでの表彰式
"National Academy of Sciences of Belarus Award 28 Jan 2019": emorjapan.com

そのため、様々な分野でEMの効果が認められても、放射能の吸収抑制や消滅を主張する私はエセ科学者であり、このエセ科学は絶対に許せないという激しいEMバッシングが続いたのです。

映画「蘇生U」は、これまでの福島や栃木のホットスポットで起った経過や数多くの完璧な事例を紹介し、誰でもEMを活用すれば簡単に放射能汚染対策が出来る方法も説明しています。また、この映画は量子力学の分野に論を進め、私の主張する微生物の持つ重力子(グラビトン)の機能にまで踏み込んでいます。

昨年DND での連載第130 回で、『福島に存在する巨大な重力子(グラビトン)結界』を紹介し、福島における居住地の放射能問題はEMによって基本的に解決されたと述べました。

その結果を受けて、昨年の福島の環境フォーラム『うつくしまEMパラダイス』は、放射能汚染対策から、高度な有機農業と生産活動を通した環境浄化に力点を移すことになりました。

今年のフォーラムは、EMが本物であるという国際誌の成果を受け、昨年をはるかに上まわる進化を続けています。

量子力学において最も重要なことは、エンタングルメント、すなわち、量子もつれ(互いの連結度合)とコヒーレント、すなわち、量子うなり(使えるエネルギー状態)の応用ということになります。

技術的には、結界を作り、パイこね変換的に量子うなりを増強するということになります。このレベルは一般的にオーリング(O‐リングテスト)の応用で確認できますし、極めて高い再現性(科学的)があります。

従来の福島は、この方法でチェックすると、浜通りは最もエネルギーが悪く、会津の方がはるかに強い波動状態にありました。しかし、数年前からその差は減り始め、昨年はついに、浜通りは会津と同じレベルになりました。すなわち、DND での連載第130 回で述べたように、EMの重力子が福島全県に広がっていたのです。ホルミシス効果(放射能が整流されると健康に良いエネルギーになる)も現われ、福島には今後、ベラルーシやウクライナで起った健康被害は起らないと述べました。

今年に入って、福島の状況を再チェックすると、会津と浜通りが逆転し、原発に近い居住地が健康にとって最も良い地域に変わったという結果になっています。

EM技術を活用すれば、汚染土壌や汚染水問題も簡単に解決されることも明らかとなりました。後は行政関係者の決断次第ということになります。

図1 羽根田氏の生産米のセシウム濃度

図1 羽根田氏の生産米のセシウム濃度
(2018 年10 月環境フォーラムで発表)



図2 石井農園 セシウム濃度

図2 石井農園 セシウム濃度
(2019 年10 月環境フォーラムで発表)




羽根田氏 有機JAS お米の収量

図3 羽根田氏 有機JAS お米の収量
(2019 年10 月環境フォーラムで発表)




羽根田氏 有機JAS お米の食味分析値

図4 羽根田氏 有機JAS お米の食味分析値
(2019 年10 月環境フォーラムで発表)



(2019年10月30日)


<関連記事>

◆イベントページ 映画「蘇生U」上映スケジュール




◆<2018年3月5日>第7回 東日本大震災復興支援環境フォーラムうつくしまEMパラダイス
ベラルーシの科学者と日本の市民の力で困難を乗り越える





◆<2017年1月30日>レポート「米をつくる 地域をつくる」
――EM技術で放射能の影響を限りなく少なくし 地域再生の原動力になっている人々
1.『循環農業再開 自分でつくった米は最高だ』    南相馬市・瀧澤昇司さん
2.『仲間の健康を願い EMを撒く』    南相馬市・羽根田薫さん
3.『自然米おにぎりで 地域を元気に』   南相馬市・武藤麻央さん
4.『除染対象地域が生物多様性に富んだ理想郷に』    田村市・今泉智さん&米倉金喜さん





PROFILE
ひが・てるお/1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年〜平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。2022年(令和4年)春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章した。

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