小さいころから花が大好きで、平成2年の大阪・鶴見緑地での国際花と緑の博覧会を見て、本格的に花づくりをしようと思いました。会場に何度も足を運び、花の効果的な飾り方、色の組み合わせ方などを研究しました。その時は、自分が博覧会に出展するようになるとは思っていませんでした。
EMとの出会いは
EMをガーデンニングに活用し始めたのは平成12年からですが、EMを知ったのは、それより以前に、比嘉先生のお話を聞いていました。現在では、EMを美容院に来るお客さんに勧めて、多くの人が使うようになっています。
ガーデニング以外のEMの活用法は?
EMは、米のとぎ汁EM発酵液にして、そうじやお風呂などで使用しています。店の鏡をふくとタオルの粉がつかなくなりました。静電気を防いでいるのだろうと思っています。床もピカピカです。 野菜もEM栽培の家庭菜園でできたものを食べています。EM玄米を取り寄せて自家精米もしています。健康は毎日の食生活が大切だと思っています。それは植物にも同じことなので、EMは欠かせないアイテムです。
妙子さんの好きな花は?
夏に咲く「ハナスペリヒユ」。春に一色一ポットずつ購入し、さし芽でたくさん増やします。発根も早く、生長も早いため、すぐに鉢いっぱいになります。暑さ大好きな花で、乾燥にも強く、毎日水やりしなくても元気に咲き続けます。 「ホシギキョウ」も株分けで簡単に増やすことができ、丈夫で育てやすい花ですよ。
生ごみの水切りはきちんとしていますか?水分が多いと生ごみが腐敗にいってしまいます。もう1度、EM生ごみ発酵肥料のつくり方の基本を復習しましょう。 EM生ごみ発酵肥料のつくり方
EM生ごみ土を使っていますが、葉っぱが黄色くなって花があまり咲きません。肥料が不足しているのではないかと思うのですが。
基本的に葉が黄色くなるのは肥料不足が考えられます。速効性の高いEMボカシ浸出液(500倍)を与えたら良いと思います。
米のとぎ汁をそのまま花にあげるのとEMで活性させるものとどう違いがあるのでしょうか。どんなふうに実感されていますか?
まだEMに出会う前、米のとぎ汁をそのまま花にあげたことがありますが、土の中にたくさんの虫がわいてしまいました。米のとぎ汁EM発酵液を使うようになってからは、土の中の虫がほとんどいなくなりました。EM発酵液が土の団粒化を進め、水はけがよくなるようです。
ハンギングバスケットの寄せ植えで長持ちさせるには追肥が必要だと思いますが、EMボカシ等を使った追肥の良い方法を教えてください。
土の表面が乾いたら、米のとぎ汁EM発酵液を20倍に薄めて水がわりにやったり、EMボカシ浸出液を500倍に薄めて1週間に1度与えたりすると良いと思います。
コンテナの場合は、枯れた花だけを抜いて新しい花と入れ替えてあげます。ハンギングバスケットの場合は、天部植えと、側面植えの方法があります。天部植えとは、バスケット器材の天部分(上面)だけに植える方法で、天部植えで枯れた場合は、コンテナと同じ要領で植え替えます。 側面植えとは、バスケット器材の上面だけでなく側面にも花を植え込む方法で、側面の一部の花を枯らした場合は、上部に植えている花すべてを取り除き、新しい花と入れ替えてあげます。 また、上部に植えていた元気な花は、根は少々傷んでいますが、植え替えてあげれば、しばらくは楽しめます。
わが家の玄関は北向きです。ハンギングバスケットで飾りたいのですが、どのような花が良いですか?
半日陰を好む植物がいいですね。例えば、インパチェンス、ベゴニア、ブロワリア、ベルフラワー、ヤブラン、ギボウシ、ラミウム、リシマキアなど。いろいろ楽しめますよ。
コンテナ栽培する時に植え替えをせずに1年を通して育てたいのですが、何を買ったらいいのか迷ってしまいます。「多年草」と「一年草」とはどうちがうのですか?1回咲いても来年も咲くようなものはありますか。
おもしろい質問ですね。まずは、多年草と一年草の違いをしっかり覚えてください。多年草は、花が咲いた後株が残って、毎年開花する草花。例えば、ラベンダ、ゼラニュウム、バーベナ、マーガレット、ディモルフォセカなどです。花が咲き終わったら、コンテナの中でそのままにしないで、株分けして増やすことがでます。一年草は、一年で命が終わる草花で、春まきと秋まきがあります。代表的なものにはジニア、トレニア、ビオラ、ニチニチソウなどで、種類も多く、花映えもよいので、コンテナ向きです。枯れたら抜いて、土の肥料にします。
ガーデニングはお金がかかると言われていますが、経済的に行うコツはありますか?
切り戻し、摘心のテクニックを身につけると思いのほか低コストで豪華なガーデニングを楽しめます。連載の中で紹介した方法を参考にしてやってみてください。それから、良く花の声を聞いてみてください。耳を澄ませると、ここを切ってと花が教えてくれるかもしれません。 切り戻しのやり方 摘芯のやり方