花好きは誰にも負けないが、悲しいかな花づくりができない記者にとって妙子さんのグリーンハンドは興味津々。どうしたら妙子さんの花づくりの極意を分かりやすく伝えられるか試行錯誤で連載がスタートした。
花を見て不快に思う人はいない。だから、“人を喜ばせたい”“花で一時でも幸福感を味わってもらいたい”と妙子さんは思っている。花づくりのテクニックもさることながら、そんな気持ちがストレートに伝ってくる。
さて、妙子さんのグリーンハンドは、ますます冴え渡っているように見える。ことにハンギングバスケットをつくる手には、まるで花の天使が乗っていて、彼女らが道案内しているようだ。生命を育てることは、愛情をかけて、よく観察し、手をかけること。そう、花づくりではなく花育て。子育てと同じ。何だか、当たり前の結論だが、そうとしか考えられない。