亜健康という言葉をご存知の方もいるかと思います。重い病気にかかっているわけではないが、「私は健康です。体調万全!」と言えるわけでもない、この健康と病気の中間の状態を中国では「亜健康」と言っています。 脱・亜健康プランでは、各国から集められた健康診断のための機械や回復のための器具や、EMカプセル・EM岩盤浴などの設備を用い、亜健康状態から脱却するプログラムを実施します。また、書籍「脱・亜健康宣言!」の著者(共著)で日本に亜健康を紹介した医学博士、柯彬先生のアドバイスも受けることができます。
11月17日(土)
突然、柯彬先生の手が止まりました。何か異常があったのかとハラハラしていたら、「この映像は中々見られません。白血球が異物を包み込もうとしています」。画像を見ると、塊にゼリー状のものがくっついていました。塊は脂肪で、ゼリー状ものが白血球とのことです。
柯彬先生から、「珍しい場面なので、顕微鏡をしばらくこのままにして、先に他の検査を済ませてください」と言われ、いろいろ測定器具が置いてある部屋に移動し、身体測定を行いました。測定してくれた職員の方に、「ウエストが85cmを超えています」と言われました。軽く受け流そうと思いましたが、男性で85cmを超えていると、メタボリックシンドロームの候補者になるとの説明を受けました。
メタボリックシンドロームというのは動脈硬化性疾患の発生確率が高まっている状態で、具体的には内臓脂肪型肥満であり、高血糖・高血圧・高脂血症の中で2つ以上をあわせ持った状態です。内臓脂肪型肥満というのは厳密にはCTで撮影して面積を測らないといけないのですが、ウエスト周りが85cm以上、女性は90cm以上だとこの症状が疑われると言われています。
次に、人差し指を機械にあてて血管の柔らかさをチェックする「血管機能検査」を行いました。折れ線グラフを見ながら職員の方が説明してくれました。そして、手足のつぼに電流を通して臓器の活発度を測る「良導絡(りょうどうらく)」。臓器まわりの自律神経のバランスを診ることもできます。電流といってもごく弱いもので、電気がビリビリくるなんてことはありません。横になり、手足のつぼにたくさんの電極を取り付けての測定です。他の血液検査も行い、総合結果は最終日に教えてもらえます。
最後にはたくさんの白血球が加わるそうです。「免疫力があるので全部包み込んでいき、これを消化します。白血球は赤血球を食べることはありません。異物と認定したものを食べます」と説明を受けました。現物を見ながらの解説に、私はただただ関心するばかりでした。
引き続き、顕微鏡での血液検査です。赤血球に混じってコレステロールや脂肪がたくさん見つかりました。珍しいと言われた、異物を捕らえた白血球がまたしても見つかりました。「こんなに大きな脂肪がある。見てください、画面に入りきれませんよ。このような帯状の脂肪がある人はあまりいません」と柯彬先生。私は少し不安になり、「どうすればいいのでしょうか」と尋ねました。