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EMで楽しみながら地域の生態系を豊かにする技術

素人にも出来るEM技術による老齢木の樹勢回復と環境浄化(本連載第161回)』を着実に実践している京都の和幸庵の樹齢200年以上の松の完全回復については、第162回で報告しました。

この成果は、京都市の文化財保護課も十分に納得し、写真に示すように積極的に協力し、普及に務めています。

先ずは和幸庵からの報告です。

『和幸庵 黒田さんからの写真報告と御礼がございました。
現地には、UネットのKさんをはじめ、EM研究所や関西EM普及協会のAさんが訪問して、EM散布や結界技術について指導を行っているそうです。また、市役所の方や会員の方が集まる機会には、説明に立ち会っていただきながら、EM技術や結界技術について話されているそうです。
松だけでなく、ミカンやユズが鈴なりで、たいへん喜ばれていました。』


<写真1>白千両鈴なり


<写真2>南天鈴なり



<写真3、4>みかん鈴なり


<写真5、6>クチナシ(左)、ゆず(右)鈴なり




<写真7、8>文化財保護課の催し 「 彩 」  25名参加

これらの成果は、次々と楽しみの創成につなげることができます。第161回に示した方法は、素人でもすぐにやれることです。その後はEM活性液の作り方を覚えて、日常的に活用し、EM生活を楽しく徹底します。

その結果は、病気にならない生き方やリハビリ効果も顕著に向上しますので、「人生の宝くじ」のジャンボに当たったことになります。

この写真報告にある白千両や南天の実やクチナシを、焼酎やお酒に漬けると、半年くらいで養老酒に早変わりです。寝かす期間が長いほど機能性が高くなり、EM・X GOLDを1/1000くらい添加すると更に効果的です。

EMで育ったミカンやユズの皮は、百薬の長的な抗酸化力がありますので、健康にとって最も望ましいピューレやジャムを作ることが出来ます。

雑草や剪定枝は細断し、樹木の周りに丁寧に敷いて、その上から月に1回程度、全体が軽く湿る程度にEM活性液の原液を施用します。

着果過多で葉が黄色くなった果樹等は「成り疲れ」となり、次年度は実の少ない裏年となります。このような場合は、1u当たり1〜2キロのボカシを施用し、軽く湿るくらいのEM活性液の原液を散布すれば樹勢も回復し、年々安定した実を着けるようになります。

庭園や身の回りの植物を徹底的にEM化すると、その空間は俗に言うマイナスイオンの満ち満ちた空間になり、きれいな滝の畔や山々の森林浴並みの効果が得られます。

雨水は地下にスムーズに浸透し、植物を甦らせ、空気もきれいにし、地下水もきれいにします。このような居住地の植物管理が広がると、人々の交流も密になり、防犯はもとより、様々な社会的余得を生み出すようになります。

この写真報告のような和幸庵の存在は、人々に豊かさ感(幸福度)と安心感を与える効果もありますが、周りにこの方法が伝染して行くと都市における新しい自然力が向上します。

このような自然力が向上すると、昆虫や野鳥を含め、生物の多様性が徐々に豊かになり、地域全体の生態系も豊かになります。

<写真7>のような、市の文化財保護課が中心となって進めている「彩」のような活動は、古都京都に更なる付加価値をつけることに直結します。今後の展開が楽しみです。

(2021年12月13日)



PROFILE
ひが・てるお/1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年〜平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。2022年(令和4年)春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章した。

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