泥(土)を食べよう
第131回は健康に関する波動について、量子力学的な見地から説明しました。表1に示されたアルムの里の土壌サンプルは、ほぼ満点に達し、免疫力が極めて高いため、その土を食べても良いということを意味しますと述べました。
EMの世界では、当初から常識となっている善玉菌主体のマイクロバイオーム(微生物相)は、作物や環境や人間の健康にとって表裏一体のものですが、この考え方は、当初は全面的に否定された歴史的背景があります。
メタゲノム解析による土壌微生物相の研究が急速に進んだこの5〜6年の間に、様々な新知見が明確になってきました。
以前、本誌で紹介した「あなたの体は9割が細菌(微生物の生態系が崩れはじめた)」アランナ コリン[著],矢野 真千子[訳] 河出書房新社 (第111回参照)は、その代表例ですが、その後、「土と内臓 微生物がつくる世界」デイビッド・モントゴメリー+アン・ビクレー[著],片岡夏実[訳] 築地書館という、そのものずばりの本も出版されています。今や善玉菌の糞便移植は常識となり、モンモリロナイト等々の微生物由来の粘土が、畜産分野の成果を踏まえ、多くの粘土が健康食品の仲間入りをしています。
今回紹介する本は、「泥を食べる(Eat Dirt)」。すなわち、汚れと思われるものに健康を劇的に良くするものがあることを取り上げ、有機農産物に着いている土を食べた方が良いという結論を出しています。
日本語のタイトルは、「すべての不調をなくしたければ除菌はやめなさい」となっており、表紙には、薬で治らない不調は腸内細菌を増やせば治る、米国医学界権威、絶賛のベストセラー(文響社2018)と書かれています。
重要なポイントは、以下のとおりです。 ●かつて疑問視されたリーキーガットは存在する ●免疫とのつながりを明確にし、その対策として「土を食べよう」 ●ミルクが健康に良いとは言えない理由として、牛乳中の抗生物質や化学物質について言及 ●薬品の危険性
EM栽培の農作物やEMによる発酵食品はもとより、EM生活に徹しておれば、この本の要諦は、すべて解決できるレベルのものです。同時に、EMには多くの有害な化学物質や放射性物質を無害化する力があることを忘れてはなりません。
表1は、EM親善大使である松山市の野本さんの協力で得られた、EM活用による土壌の健康に関する波動の結果です。
<測定数値判定> +18以上・・・非常に高い / +15〜+18・・・高い / +10〜+14・・・通常 / +5〜+9・・・低い / -21〜+4・・・非常に低い ※1牛糞バーク入り改質後:5倍EM海水活性液100リットル+1u当り発酵C 50gを活用 ※2前回紹介したアルムの里の塩使用のハウス:白菜残渣、炭、廃菌床、EM海水活性液、パワーシールを活用
まず、一般の畑地は、左側の砥部町の一般のミカン畑地や、その次のアルムの里ハウス牛糞バーク入り堆肥を使ったレベルです。この土は食べることは不可能であり、健康にとっても有害ということになります。
3番目は2番目の牛糞バークをEMで改質し、かなりの改善効果が現われていますが、免疫波動等のレベルを考えると、この土も食べることは不可となります。
4番目の土は、前回紹介したアルムの里の塩を使用し、白菜の残渣、炭、廃菌床を混和し、結界を作り、パワーシールでハウス全体の波動を高める方法で改善したものです。この土は前回述べたように、食べて良い土となっています。
右端は、しんせんスパークファームの土の結果です。第124回に紹介した水田の土です。この土で生産された玄米は、第131回の表2の右端に示されたように、健康に対する万能性を有しています。
スパークファームの土の免疫力は、玄米の結果から判断すると、かなり改善されていると予測されますが、例えEMを大量に使っても、一般の水田から1作目にしてこのような数値になることはありません。
従来のEMの活用法では、5〜10年でやっと21点満点に達する例が常識的レベルです。炭、塩、EM海水活性液、結界技術によって、1作目で、これまで理想とする数値を軽々とクリヤーしています。収量や品質の更なる限界突破の技術として、今後が楽しみです。
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