ふるさとを創生し始めた東京湾沿岸
同様なことは、昨年NHKで放送された「小さな旅」で京浜運河(モノレール沿線沿い)がキレイになり、魚も獲れるようになり、屋形船のテンプラに使われていることや、団地の子供たちがキレイになった親水公園での生物観察で大喜びしたこと等々の状況から、この地域も子供達にとって「ふるさと」になり得るという保護者の期待も紹介されました。
確かにその通りです。「ウサギ追いしかの山、コブナ釣りしかの川」「山は青きふるさと、水は清きふるさと」の自然にたわむれた人は、そこが生涯の思い出の地となり、ふるさととなるのです。
戦後の経済成長と環境悪化、河川や湖沼、海の汚染がひどくなり、人口の密集地の川や海は「きたなくて危険な場所」になってしまいました。その結果、日本人のふる里の喪失が始まり、原点的な郷土意識が消えてしまったのです。
EMによる河川浄化が始まって25年余、全国各地で「ふるさと」を取り戻しつつあり、真のふるさと創生に直結しています。今、東京湾はほとんどの地域で水泳可のレベルに達しており、どこの干潟も潮干狩りが楽しめるようになっています。
東京湾に投入されたEM活性液は日本橋川から4000トン余、舘山から1000トン余、東京湾に流入する河川に投入されたEMも1000トンくらいあります。この投入は今後も続けられますので、東京オリンピックの頃には、世界トップクラスのキレイで豊かな海になることが約束されたようなものです。 私は日本橋川のEM投入に当たって、この成果が東京湾を豊かな海と一大海浜レジャー地帯に変身させると述べましたが、当時は誰一人として信じる者はおりませんでした。
さらなる限界突破の予兆 7月11〜12日に沖縄に襲来した巨大台風については前回にも述べましたが、その後の対策としてEMグラビトロン整流素子を強化し、バナナ畑を4〜5mの升目状に結界線を強化しました。 同時に、海水に生ごみを入れ海水で作ったEM活性液を2%添加し、約15〜20日間発酵させて作った液肥を透明容器に入れて7〜10日太陽に当てて光合成細菌が増えるような措置にしました。(第95回参照) その液肥を雨の後に1株当たり10Lぐらい施用してみました。写真@は従来の方法で行った限界突破のバナナです。1本の茎の頂部が2分裂し各々に実が着いている状況です。バナナの常識からすれば、1本の茎に2本の果房が着くことは栽培品種では絶対にあり得ないことですが、私の実験農園では30〜50%も出現します。
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