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EMによる限界突破の新局面

EM施用による放射能消滅は実用化の段取りに入り、福島では着実な成果が上がっています。このような背景から、EMによる原子転換によって海水を中心とした塩分の肥料化も確たる技術として普及し始めています。それらの結果はこれまでの常識をくつがえした超々限界突破現象ですが、今回のタイ国からの報告も、EMによる限界突破の新規局面です。報告にあるピチェート大将はタイ国軍のEMプロジェクトの総責任者で映画「蘇生」にも登場しているタイ国の英雄です。
以下、EMROアジア・小正路さんからの報告です。

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【小正路】
先日、ピチェート大将にお会い致しました。
現在、元大将はEM堆肥(ボカシ肥)を製造・販売されておりますが、その活動を、是非比嘉教授に伝えて欲しいとおっしゃっていましたので、報告いたします。

今年は例年に無く、雨季が来ず未だに、水不足が長引いております。
この地域の農家は、雨季の時期に少々雨が降ると、田を耕します。
ピチェート大将の堆肥を使用している農家の方も同じで、田の準備を行いました。
しかし、2日パラパラと雨が降った後、8月にいたるまで2ヶ月あまり雨が降りませんでした。

しかし、多くの農家の稲がひどい乾季にも関わらず青々として、収穫まで行けそうだとのことです。
私も、一農家を視察に訪れましたが、分けつもしっかりとしておりました。
これらが、その一部始終の写真です。


雨が降った後、EM堆肥を施用して耕転した状態です。


耕転後、EM希釈液に浸透させた種籾を直播している様子です。
種籾を持っているのが、ピチェート大将の部下で、EM堆肥を農家に勧めている方です。


直播した状態の写真です。この方は、一部草が生えないように稲わらで土壌を覆ったそうです。


発芽後の状態です。この時期も雨はありませんでした。


次の写真は、他のEM堆肥を使用した農家さんです。


田んぼの土壌は砂地で雨がまったく降っておりませんが、綺麗に発芽しております。


ご覧の通り、田んぼ自体は、水分も無く砂地でカラカラの状態です。2ヶ月あまり雨が降っておりません。
しかし、分けつもしており、扇形に綺麗に開いております。

下は、化学肥料を使用した田んぼの写真です。
稲の穂先も枯れており収穫の見込みもまったくありません。育成が止まっています。


こちらも化学肥料区です。
根っこもしょぼしょぼで、今にも枯れそうです。








一方こちらは、EMを使った他の農家さんの稲です。
この方は、この地域の町長さんです。
水が無いのにも関わらず、稲が成長しているのに驚いております。


同時期に植えた稲です。
右手に持っているのが化学肥料を使用したもの。
水が無く、ほとんど生育しておりません。
左手にもっているのがEM堆肥の稲です。
分けつもしっかりしておりますし、
根の張りもよく、根っこも白いです。




右手の方が、元ピチェート大将の部下で、退官された方です。
今年、EM堆肥を使用しております。
この方の田んぼも、稲はきちんと生育しております。







雨が降っておりませんが、稲は順調に生育しております。
稲が生き生きとしている証拠に根っこの状態がまったく違います。

最後は、8月10日ご訪問時に、農家まで連れて行っていただいたときの写真です。
きちんと生育しておりまして、分けつ数は30〜35になっておりました。
農家曰く、今年は雨季に雨が降らなかったので、どうなるか心配だったそうですが、今は安心しているとのことでした。

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【比嘉照夫】
私は船井メディアや過去の著作の中で、降雨時に種をまいた牧草や小麦等がその後ひどい干魃にあっても、順調に育っている例を紹介したことがあります。

雨も降らず、水もないのになぜだと思ったのですが、早朝にその田畑を観察すると、田畑全体が露で満ちあふれて、まるで雨が降ったかのような状況となっていたのです。

すなわちEMを施用した田畑は、空中から湿気を大量に取り込んでいることがあきらかとなったのです。
この現象を上手に活用すれば拡大な砂漠の生産緑地化の未来像が見えてきます。

(2015年9月24日)





PROFILE
ひが・てるお/1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年〜平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。2022年(令和4年)春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章した。

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