その辰巳芳子さんが絶大な信頼を寄せる農家のひとりが、青森県浪岡町のEM自然農法農家の福士武造さんだ。福士さんの一面に広がる黄金色の田んぼが、この映画のオープニングに使われている。辰巳さんが進める大豆100粒運動に加わる大豆畑も、その豊かな恵みを映す。まぎれもなく、日本人を支えているのは、お米と大豆であるという象徴的なシーンだ。この米と大豆を交互に栽培できることを可能にしたのが、福士さんが考案した地下かんがい法で、日本の農業を変える方式と注目されている。まだ、映画を観ていないという福士さんは、「自分の国の食べ物をよその国に6割も頼るなどということは、農家の使命感としてできない。地下かんがい法を使えば、減反などで生まれた休耕田を大豆畑に利用できる。せめて米と大豆は、次世代のためにつくり続けたい。辰巳先生の想いに共感し、日々がんばっているたくさんの農家がいることを消費者にわかってもらいたい」と語っている。
公開にあたり、辰巳芳子さんは、「赤ちゃんが生まれるようにワクワクしている。みなさんの愛で、大きく育って欲しい」と期待を寄せている。
関連記事 東北地区自然農法技術交流会
Copyright (C) Eco Pure All Rights Reserved.