開催地である会津美里町は、阿武隈高地と奥羽山脈を挟んだ場所にあり標高203m。福島第1原発からは約100kmで放射線量は比較的少ない地域ですが、県内でも有数の稲作地帯ということもあって、米への放射能汚染が心配されています。
地下かんがい法+自然農法の技術に期待
この見学会には、福士さんも青森から参加し、自ら指導した地下かんがい法での稲の作柄を確認。「地下かんがい法によって酸素を多く含んだ水が有害ガスを除去して微生物の働きを活性化させる。この微生物が過剰な有機物をすばやく分解し、健康で食味のよい米が収穫できる」と話し、病虫害もなく見事に実った稲穂に見入っていました。
午後から会場を会津美里町本郷公民館会議室に移し、福士さんが地下かんがい法についての講義を行いました。福士さんは、地下かんがい法の利点として、田畑転換と一年輪作が可能なこと、作物の組み合わせや雑草種子流入防止により雑草対策が容易なこと、水稲の直播が可能になり生産コストが下がること、自在に水位の調節ができるため天候に左右されない安定した収量になることなどを、説明しました。
放射能除去技術開発に全力を
地元有機農家と協力体制を
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