こうした中、2017年11月25日、福島教育会館で「第7回東日本大震災復興支援環境フォーラム うつくしまEMパラダイス」が開催され、福島県民はもとより、福島に関心を寄せる人々が多数参加しました。2012年から始まったこのフォーラムは、EM活用によって放射能汚染問題を解決して福島をうつくしまパラダイスにすることを目的に毎年開催されており、実際に被災地でEMを使って環境改善に取り組む市民が事例発表を行っています。
主催団体であるNPO地球環境共生ネットワークの理事長、また、EMの開発者でもある比嘉照夫琉球大学名誉教授は、「放射能が消えたからいいのでは意味がない。同じ問題を抱えるベラルーシと福島が、より高いレベルで蘇えるようにしていこう」と呼びかけました。
科学者の知見と市民の体験とが出会うフォーラム。 その1は、IRBの研究成果のレポートです。
チェルノブイリ事故以後設置された、ベラルーシ共和国国立科学放射線生物学研究所(以下、IRB)は、1996年以来20年以上にわたってEM研究機構と協力関係にあり、EMによる放射能物質の低減実験が精力的に行われています。今回は、同研究所のチェスク所長と二キチン博士が来日し、最新の実験結果を報告しました。
EMを撒くと放射能が消えるということは、多くの市民からの事例報告があったものの、なぜ消えるかの科学的根拠を示すことが困難なため、なかなか普及が進んでいかないというジレンマを抱えています。IRBの科学者であっても、「なにかの間違いではないか」と疑っていたそうです。今回、ニキチン博士は、一歩踏み込んだ研究を行い、放射能低減が従来の物理的半減期よりも短くなるのは、光合成細菌の低周電磁波によるものではないかという仮説を提唱しました。これは、科学の新しいステージとして、注目されます。
<ベラルーシの科学者と日本の市民の力で困難を乗り越える/講演要旨>
<ベラルーシの科学者と日本の市民の力で困難を乗り越える その2/市民事例>
文責:小野田