2012年に始まった同フォーラムは、今回で7回目。延べ3,200人が参加して、情報交換を行ってきました。同じ現場での6年間にわたる報告は、EMに効果があることを示す検証結果となる大変貴重な記録です。EMの開発者である比嘉照夫琉球大学名誉教授は、EMを徹底して撒いた田村市都路町の今泉さんの例に「撒けば撒くほど効果がでるというEMの量子的性質を実証している」と評価し、「EM技術の結論は出ているので、確信をもって活用してもらいたい」と話しました。今泉さんは、原発から19kmkの警戒区域に留まって、EMで本格的な除染を行い、人の住めない場所をいきいきとした楽園に変えています。なお、福島など被災地を支援している地球環境共生ネットワークは、東日本大震災復興支援事業のすべてをボランティアで行い、資金は世界から寄せられた寄付金でまかなっています。また、福島だけではなく、その後に起こった北九州集中豪雨など、各地の災害支援にも大きく貢献しています。 その2は、発表された市民事例をご紹介します。
2012年、放射性線量低減を目的にグランドゴルフ場にEM活性液1tを月2回散布した結果、地表の放射線量1.3μSv/hが5ヶ月後に半減した。このことから、同年、水稲栽培での放射性セシウム移行抑制実験を行う。慣行栽培対照区の玄米80Bg/kgに対して、EM施用区では、20Bg/kg。2017年度は、EMセラミック処理をした井戸水にEM 活性液を希釈して育苗。日照不足を補うためにEM活性液と光合成細菌を50L/10a流し込むなどして生育の回復をはかった。長雨の影響で米の収穫量は、4俵/10aと昨年の6俵を下回ったが、品質は良好。玄米の放射性セシウム量は2.8Bg/kg(白米1.7Bg/kg)。今後は、整流炭を活用して、さらなる高品質な米づくりに励みたい。
→ ベラルーシの科学者と日本の市民の力で困難を乗り越える/博士講演要旨
文責:小野田