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2014年を振り返って

PROFILE
ひが・てるお/1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年〜平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。2022年(令和4年)春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章した。
2014年は、EMの普及活動にとって、最も画期的な年となりました。日本橋川浄化に端を発したEMの投入は、合計で4,000トンを越え、今ではNHKをはじめ、多くのマスコミが東京湾がきれいで豊になったことを報じています。昨年は江戸川区の海浜で50年ぶりに泳げるようになったと報じられましたが、今年はお台場の人工浜も泳げるようになり、海で漁を楽しむ人々が激増し、東京湾に流入している河川は、どこでもアユが群れをなすようになりました。

インフルエンザウイルスに対する実験でも、EM活性液の500倍で徹底的な抑制効果が明らかとなり、エボラウイルス等を含めほとんどのウイルスに対する応用が可能な状態となりました。

EM・X GOLDも11月から波動的には5倍増強され、2000の遺伝子を活性化できることも明らかとなり、健康面でのEMの万能性も確認されました。

一般への紹介が遅れましたが、「健康生活宣言」Vol.24の16頁の上段に、国際園芸学会誌で公表されたEMの学術的な判定結果が載っています。野菜の生長に対し、70%が効果あり、野菜の収量に対して84%が効果あり、「EMは野菜の収量や品質の向上に効果があり持続可能な農業に貢献している」と結論づけています。日本土壌肥料学会と真逆の判定です。どの学会が格が上かといえば学者なら国際誌が上位にあることは誰も否定する者はありません。これで日本土壌肥料学会はEMの名誉回復を行う義務を負うことになります。

なんと言っても、EMの今年のハイライトは、福島の放射能対策を目的に行われた第3回の環境フォーラム「うつくしまEMパラダイス」において、ベラルーシの国立放射線生物研究所から、EM処理により放射性セシウムが消滅したという検証結果が発表されたことです。担当したニキティン博士は、従来の理論ではまったく説明はできないが、実験結果は再現性があり、福島で行われているEMによる放射能対策が当を得たものであることを認めています。

EMで放射能が消せるという私の提案が、EMは「とんでも科学」とか「エセ科学」の極みなどと非難され続けていますが、公式な第三者の検証結果が出ましたので、日本土壌肥料学会同様「反EM」の皆様はEMの名誉回復を行う義務があります。

海水によるEM活性液の効果

EMによる砂漠地帯の農地の塩害対策は25年あまりの歴史があります。特にパキスタンやエジプトではEMを活用すると塩分が肥料分に変わったごとく作物の生育がよくなり、収量、品質に顕著な効果があり、結果的に塩類集積は消失し、望ましい状態になることを認め、エジプト農業省は、独自のEM工場を持ち大々的にEMを活用しています。

タイでは大潮で水田に海水が流入し、被害甚大という例が多々ありますが、その中でEMを使っていた水田は逆に豊作という結果が出ており、それらの成果は2011年の東日本大震災の津波の直後の稲作でも証明されています。

このような経緯を踏まえ2000年に入った頃から、EMの活用によって海水を肥料にすることが可能ではないかと考えるようになりました。さまざまな予備テストを行い、今年になってそれなりの成果が出そろいましたので10月に入ってから徐々に公開することにしました。

確かにEMがよく増えるように有機物を与え、EMを施用し続けた畑では、海水で作った活性液を50倍くらいにして、10a当たり1作につき200Lを越えない目安で施要すると化学肥料を施用した以上に生育し、病害虫は完全に消失し、土がホカホカになるのです。

原液を散布すると雑草対策、土壌改良、土壌病害虫対策を同時に行うこともできます。木炭の粉や燻炭を20%くらい混和したEMダンゴ(本サイト87回最後の段落)を土中に埋め込むとさらに顕著な効果が現れてきます。

このような不思議な現象を説明するためには、フランスのケルブランがさまざまな方法で確認した「自然の中の原子転換」説を肯定することになります。ケルブランの原子転換説は、いつの間にか「あり得ない」こととなり、その後に出てくる信頼し得る検証結果も、すべて否定または無視の状態におかれています。

前述のようにベラルーシの検証結果が出ましたので、私は臆することなく、EMはケルブランの説を実用レベルで活用できると堂々と主張するようになりました。これで基本的には肥料、農業、土壌改良、収量、品質の根本問題が解決されてと考えています。

方法は、これまでの活性液の水のかわりに、海水または海水に準じた塩分を入れるだけで超簡単です。肥料効果が弱い場合は、海水EMで生ごみや青草を液肥にすると十分に対応することが可能です。


海水活用のEM活性液
液面酵母がきれいで香りがよい


駐車場跡地の不耕起圃場に
海水活用のEM活性液を施用した リーフレタス(チマサンチェ)


サンシャインファームの海水EM施用ハウス
端から端まで均一に育っている


左端からルッコラ、コマツナ、わい性インゲン、トマトの4列栽培
一般にこのような過密な栽培は不可能であり、植物工場以上の生産力となっている

(2014年12月15日)




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