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EM災害復興支援プロジェクト2017

東日本大震災の発生当初から、認定NPO法人地球環境共生ネットワーク(Uネット)は、東日本地区だけでなく、各地の水害や熊本地震等々を含め様々なEM災害復興支援プロジェクトを展開しています。

その中でも、福島の放射能汚染対策を最大の課題として取り組んでいます。去る11月25日は、第7回環境フォーラム「EMうつくしまパラダイス2017」が開催されました。以下は2017年までの総括です。

第7回環境フォーラム開催にあたって

認定NPO法人地球環境共生ネットワーク
理事長 比嘉照夫


 本環境フォーラムは、2011年3月11日に起きた東日本大震災によって引き起こされた東京電力福島第一原子力発電所の事故によって被災した福島県を、EMの活用によって、放射能汚染問題を解決し「うつくしまEMパラダイス」にする目的で開催され、今年で7回目を迎えることになりました。
 第1回のフォーラム以来、以下のことが確認され、様々な応用が進んでいます。
  1. 有機物を投与し、EMが十分に活動できる条件を整えて、EMの密度を高めるような栽培管理を行った農地では、作物による放射性セシウムの吸収は完全に抑制される。同時に、作物の収量や品質が向上した。
  2. EMを活用した酪農では、畜舎の衛生問題をすべて解決するとともに、その地域の汚染牧草を給与しても、牛乳中の放射性セシウムは5ベクレル以下となり(国の基準は50ベクレル)、その糞尿(スラリー)を散布した牧草地の放射能レベルが低下し、牧草の放射性セシウムの吸収も抑制されることが確認された。
  3. EMの活性液を散布し続けた場合は、例外なく放射能汚染レベルが低下するが、降雨等で土壌水分の多い条件下で散布すると、より効果的である。
  4. EMやEM・X GOLDを活用すると、電離放射線の被曝障害を完全に防ぐことが可能であり、内部被曝対策にも万全を期することが可能である。
  5. EMは、今後、問題化すると予想されている放射性ストロンチウムの作物への吸収抑制にも顕著な効果がある。
  6. EMを散布された周りの数十メートルの放射線量も低下する。
  7. ベラルーシの国立放射線生物学研究所とEM研究機構の再実験において、容器の中においても放射線セシウムが極めて有意に減少することが明らかとなった。
  8. このような現象を一般の人々に広く認識してもらう目的で、映画「蘇生」が完成し、3年前から劇場公開され、多くの人々に放射能対策がEMで可能という情報が着実に広まっている。
  9. EMの培養に海水または海水に準じる塩を添加し、EMダンゴに炭を添加し、結界を作ることで、放射能が著しく減少し、無農薬栽培も容易となり、土壌も顕著に肥沃になることが明らかとなった。
  10. EM技術の多角的な応用で、安全で健康に対し素晴らしい高品質の農作物が生産できるようになり、鳥獣害対策も完璧となり、風評被害の根本的対策が可能となり着実な成果が広がっている。
 このような現実を踏まえ、これまで放射能を消滅するために行ってきたEMの活用を、より広く社会化するために、昨年度から、生産者を中心とするEMの活用と、その生産物の販売に力点を移し、各々がEM技術を活用した自立の道を着実に進めています。
 このような福島の成果を踏まえ、量子力学的にEMの活用を明確にすることが出来るようになり、『愛と微生物のすべて』(ヒカルランド)として、森・白鳥氏との共著が出版されました。この本は、今後のEM活用の原典として、独創的な情報を自在に活用できるようにまとめてありますので、関係者のEM力の向上に役立つことを期待しています。


<図1 (クリックで拡大)>
図1は、現在のボランティアによる自主的な放射能低減化の取り組み状況ですが、各々のグループから枝分かれ状に、EMの活用が広がっており、着実な成果を上げています。各々のボランティアの活動状況の一端は、写真に示す通りです。 福島のフォーラムの際に、写真の中央下にある菊地農園から25年余に渡ってEM栽培を続けてきたお米をいただきました。その米は、今年になって私に送られてきた10数点のお米の中で最も波動値が高く、納得するものでした。手作りのパンフレットももらいましたので、そのまま紹介します。

EMの量子力学的機能の原理は、微生物が原子転換するという比嘉セオリー(説)にまとめられています。その究極は、「人間の崇高なる想念(愛)がスイッチとなって、EMのような蘇生型の微生物がもっている重力子を励起し、その重力子が万能的な超伝導素子として機能し、宇宙のすべてを支配している重力波から無限のエネルギーを得ることが出来る」ということになっています。

その応用の最も基本となるのが、海水またはそれに準ずる水を使い、良質のEM活性液を作り、炭や塩を使いエネルギーフィールドや結界を作り、繰り返し、繰り返し、EMを使い続けることに尽きます。量子力学的に見ると、量よりも質、質が同じなら使った回数によってその成果が異なってきます。

この使う回数のことを量子重ね効果と称しています。すなわち、何回丁寧に念を込めてEMを活用したかということになりますが、そのレベルが収穫物にそっくり記録されているのです。

福井県の田畑さんは、我が国で水田にEMを初めて使い、自然農法の発展に貢献した大功労者ですが、EMに対する丁寧な扱いは群を抜いていました。後発の農家が大量にEMを使い、田畑さんを追い越そうとチャレンジしましたが、波動値で見ると、田畑さんが常にトップで、誰も追い越すことは出来ませんでした。田畑さんは90余歳、生涯現役で大往生しましたが、その後を息子さんが引き継いで例年お米を送っていただいています。その米の波動値は年々進化しており、後発の米がとても及ばないレベルに達しています。

今年になって、初めていただいた菊地さんのお米は、その田畑さんのお米の波動値を上まわっていたのです。菊地さんは、田畑さんより5〜6年遅れでEMを使い始めていますが、EMに対する思い入れは、基本的には田畑さんと同じものでした。

福島の放射能汚染対策の勉強会でも、菊地さんは、数々の貴重な情報を寄せてくれました。すなわち、EM栽培を続けた田や畑は放射性セシウムの量が極端に低いこと。EMセラミックスを加えた生ごみバケツの中に入れたジャガイモの放射線量が顕著に低下したこと。更には、EM活性液を処理して作った干柿の放射線量が著しく低くなったこと等々です。また、EM栽培の水稲は、気象災害にも強いという様々な事例も報告いただきました。

EMは、放射能等の有害なエネルギーを有用化する力もありますので、菊地さんのお米の波動値がトップになったことは、その力によって、かさ上げされたものと考えています。EMの活用技術の要締である重ね効果の原理については、機会を改めたいと思います。

今回、明確になったことは、波動値が田畑さんや菊地さんレベルに達したお米は、最良の健康米ですが、普通の米に1〜3%ぐらい混和しても、極めて波動値の高い御飯に変わります。したがって、一般の米を使う場合や、業務用の分野でのこの成果の活用を期待しています。


(2017年12月25日)


<参考>
■ 地球環境共生ネットワーク
【2017EM災害復興支援プロジェクト事例集】
http://www.unet.or.jp/docs/download/012.pdf




PROFILE
ひが・てるお/1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年〜平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。2022年(令和4年)春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章した。

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