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沖縄のEM結界ドームによる自然環境の変化

前号では、農業分野におけるEM結界の作り方を説明しましたが、その方法を実行した方々から様々な嬉しい情報が寄せられています。「生育が安定し、収量や品質が向上した」、「鳥獣害が著しく減少した」等々に要約されますが、畜産や水産の面でも応用が進んでいます。

基本的には、畜舎の軒の4角に波動源のペットボトルを設置し、ミニロープで連結し、可能であれば、電柱または電源のある部分に接続します。水産の場合は、畑と同じ要領で行います。結界内の空間が整流され、有害なエネルギーが著しく減少しますので、EMと併用すれば、様々な限界突破を実現することが可能となります。

これまでも、度々、述べたように、3年前の11月に沖縄本島全域に、EMウェルネスリゾート ホテルコスタビスタ沖縄とEM・X Gold製造工場からの戻り電流によるEM結界が出来上がっています。このバリアーは、現在では、55Kmのドーム状になっています。

この空間の整流水準は、EM・Xセラミックスをプラスチックで固めたスペースメイトと同程度のレベルとなっています。すなわち、この55Kmの空間は、EMスペースメイトが起こす抗酸化作用と非イオン作用と有害なエネルギーを有用なエネルギーに転換する機能を持っているということになります。

20年以上も前の話になりますが、EM・Xセラミックスによる水の機能性化の実験を行ったことがあります。100リットルの水にEM・Xセラミックス(リングストーン)を10個入れ、5〜7日経過した後に、その水を作物の葉面に散布し、使用した水の量を追加し、水は常に100リットルになるようにするという簡単な手法です。

その結果、パパイヤのウイルスは強毒から弱毒状態となり、キュウリはウイルスを接種しても発病が抑制され、ウイルスにかかったキュウリやトマトに、この水を散布すると新芽のウイルス症状が消え、正常に生育を始めたのです。

また土壌施用でも、類似の結果が現れると同時に、土壌が徐々に膨軟になっていくことも明らかとなりました。またEM・Xセラミックスに接触した水は、水のクラスターが小さくなり、溶存酸素が急速に上昇することも確認されました。

(※ 現在、『EM・Xセラミックス(リングストーン)』は販売されておりません。その代用として『PIPE35』または『イ〜水KAGEN』をご利用下さい。)

EMの結界バリアーの効果として

これまでに、沖縄の高速道路やトンネルの排気ガスが浄化されるようになったことや、中国から飛来するPM2.5が極端に少なくなったこと、ビルや車の汚れがきれいに落ち、沖縄全体がきれいになった事も説明しました。

また、山々や市街地の緑が豊にふくよかになり、サトウキビ等の農産物も台風による衝撃波の減少のため、従来、経験したことがないほど、作物や果物が安定的に育つようになってきました。

この巨大な結界は、紫外線も整流するため、紫外線の弊害も著しく少なくなっています。同時に、この結界内に降る雨は、EM・Xセラミックスをさらに高機能化したEMスペースメイトに浸漬処理した水と同等の抗酸化力があり、非イオン化および有害なエネルギーを有用なエネルギーに転換する機能を持っています。

それらの効果は、累積する性質がありますので、沖縄の自然環境は年々、豊になる方向をたどりつつあります。今年の果物は、裏年に当り、平年の3割減といわれていますが、台風の襲来がないため、写真のように、レンブ(写真1)、バナナ(写真2)、シークワーサー(写真3)、グヮバ(写真4)等、これまでに見たことがない出来栄えです。


  写真1.レンブ

  写真2.バナナ

  写真3.シークワーサー

  写真4.グヮバ




写真5.パパイヤの新芽が正常化
マンゴーが薬も散布しないのに露地で驚くほど結実したり、パッションフルーツも目を見張る出来栄えです。その上、ウイルスにかかっていたパパイヤの新芽が正常化していますが(写真5)、このような例は、これまで全くなく、ウイルスにかかったパパイヤは、先端が萎縮して果実も奇形になるというのが一般的な常識です。

数年前に比べると、土壌は、年々膨軟になり、徐々に、肥沃になっており、バナナ栽培の致命的障害となったバナナゾウムシも激減し、マツクイムシの被害も極所的となっています。ウイルスをはじめ、タンソ病等々の病害が著しく減っており、害虫もかなり少なくなっています。そのため、沖縄全体の園芸愛好家や農家の力量が格段に向上し、どこの畑も庭も見ごたえのある状況に変わり、サトウキビ等々は、これまでにない、素晴らしい生育状況となっています。

まだ結論的なことは言えませんが、海にも大きな影響が出てきました。すなわち、結界バリアーの中に降る雨は、抗酸化、非イオン化の力が強いため、塩害(潮風害)によるさびは消失し、大雨が降っても、かつてのように酷い汚染が発生しなくなったのです。水の中に存在する汚染物質の大半は、電気を帯びてイオン化しています。そのため、汚染は、分散しやすく、なかなかきれいになりません。

ここ数年、沖縄本島の海がきれいになったとか、魚がよく獲れるようになったとか、サンゴの再生が急速に進んでいるという話を聞きますが、これらの望ましい諸現象は、陸上の汚染が抗酸化や非イオン作用を有する降雨によって浄化されたため、海が汚れなくなったからです。

沖縄のかつての天水は、鉄製の器具を洗うと急速にさびるという厄介な状況にあり、沖縄中の建物や車の大半はさびが目立ち「うす汚い」という印象がありました。今では、このような状況は、全く見られなくなり、昔から沖縄の建物や車はきれいであったと思っている人がほとんどです。

現在、沖縄本島に降る天水に、さびた器具を浸すと、さびが剥がれるように取れ、きれいな状況に一変します。まさに御神水並みの水に変わっています。このような雨水が海に流出すると、海の抗酸化作用や非イオン化機能が高まることや、水のクラスターが小さくなり、溶存酸素が増えることは当然の帰結といえます。

今年は、台風の発生が極端に少なく、7月の海面水温は30.1℃と過去最高を記録しています。このような状況になると、沖縄県全域のサンゴに白化現象が起ります。宮古、石垣地域では7月の中旬から大規模なサンゴの白化現象が起こっていますが、沖縄本島では、これまでの例に反し、白化現象は発生していないというのがダイバー関係者の話です。

8月も台風がなく、海水温がさらに高くなれば、沖縄本島海域のサンゴの白化現象が起るかも知れませんが、多くのダイバーの話しでは、水面の温度は異常に高いのに対し、下方は意外に温度が低く、サンゴも健全だということです。すなわち、EMの整流力による逆エントロピー現象が起っているといえる状況となっているのです。


(2016年8月18日)





PROFILE
ひが・てるお/1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年〜平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。2022年(令和4年)春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章した。

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