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EMの機能と重力波

宇宙学序章 グラビトロニックス



2月11日米国のLIGOが二つのブラックホールが合体したときに放たれた重力波の観測に成功したというニュースが伝わってきた。私はEMの発する万能的な不可思議な波動は、様々な思考の末に、関英男先生が提唱している重力波であると考えるようになりました。関先生の理論は「宇宙学序章グラビトロニックス」(加速学園出版部、2000年)の御著書の中に詳しく述べられています。

当初は、EMの万能的な不可思議な機能を説明するための根拠として、EMの持つ強い抗酸化作用によるものと考えていました。確かにEMは体内を含め、自然界に発生する多数の性質が異なるフリーラジカルを消去してしまいます。ダイオキシンをはじめ有害な化学物質をも無害化するのです。例外はありません。

その次に明らかとなったことは、非イオン化です。酸化とイオン化は同時平衡的に起こりますが、イオン化したものの電気を回収して、非イオン、すなわち電気を帯びない状態に変えてしまうのです。すなわち赤サビを黒サビに変えてしまうのです。そのため、塩類が集積し塩害が発生する砂漠の土壌でも、EMを使用すると直ちに正常に育成し、塩分はいつの間にか消失してしまうのです。それどころか、塩分が肥料に変わって吸収され、消失したのではないかと思われる現象が続出したのです。

この件に関しては、フランスのケルブランや小牧博士の微生物による原子転換説で説明が可能ですが、その当時、EMを検証しないエセ学者からEMはエセでトンデモと非難されていましたので、EMによる原子転換に関する主張は控えていました。

この件も含め、最後に出て来たのがチェルノブイリ原発事故の被災地であるベラルーシでの実験の結果、放射性セシウムが15%以上も消えたことです。この一連の現象と同時に、ガラス容器にEMを入れた処理区のトリクロロエチレンが12時間程度でかなり消失したのですが、その容器に接触しておいた無処理区も絶対にあり得ないレベルで減少していたのです。無処理区を5cm程度離しても数日で無処理区もかなり消失する現象も確認しました。これまでにも水質浄化等で類似の現象を多数経験していました。すなわち実験当初に大差があったにも関わらず、容器を接触したまま、または4〜5cmくらい離していても時間が経過すると、いつの間にかEM処理区と同じ傾向を示したのです。

EMには、容器を突き抜けるある種の波動があるのではないかと考え、無処理区を隣の部屋に移してみました。この判断は正しく、隣の部屋に移された無処理区は、全く何の変化も示さなくなったのです。

この反応は、磁気の存在で促進されたため、当初は磁気共鳴(特に核磁気)である磁気共鳴波動ではないかと説明していました。しかしながら、そのレベルでは、放射能が消えるという説明は不可能です。EMの持つ波動が共鳴、共振的であれば、放射能を超える超々高波動で超々低エネルギーでなければならず、この種の相矛盾する波動によるものという苦しい説明をしていました。

当然のことながら、高周波は高エネルギーということは物理学の常識です。したがって、このような波動は電磁気理論で考えるとあり得ないことになります。しかし、私は、それを超える波動の存在を確信していました。すなわち重力波の存在です。

そのような時に既述の関英男先生の本に出会ったのです。この本は、私の疑問に全て応えてくれました。

1.重力波は縦波の波動、すなわち、二次元の横波の電磁気と異なり、三次元の超高周波の縦波であるということです。立体波の三次元であれば、超々高周波で超々低エネルギーという説明も可能となります。
2.微生物は念波類似のGTW(重力波)を発生するので物質化(原子転換)を発生する可能性があると述べており、小牧博士の微生物による原子転換を高く評価しているのです。
3.EMセラミックス等と類似の微生物を活用した重力波を発生するセラミックスは、一度使用したカミソリの刃を再生する。
4.その他、重力波の性質や各分野(通信、エネルギー、精神、生理、生物、環境等々)への応用事例や今後の研究課題や社会への応用等を述べています。

私は、その本の中にある大半の事例をすでに確認していましたので、以後、EMの不思議な現象は、EMが発生する重力波によるものであるという確信を得たのです。

重力波は引力のみの作用であらゆる物のバランスを保っている

大栗博司著 重力とは何か



重力波は理論的には体を動かしても発生しているはずですが、小さすぎて検出することは不可能という現実があります。重力波といえば、一般の人ははるかかなたの宇宙で発している波動と誤解していますが、今回のような事例は、巨大なエネルギーを持つブラックホールが合体するときに発生した大きな重力波を測定できたということです。したがって、身のまわりの環境から素粒子の世界まで等しく重力波が存在(作用)しても、あまりにも小さいため直接測定することは不可能ですが、関英男先生の考え方に従って、現れてくる不思議な現象を追求していくと重力波が作用したと思われる現実を体験することになります。

塩分が肥料に変わった、放射能が消えた、難病が回復した、植物の生育が数倍にもなった、汚染が完全に消失した、超伝導現象が常温で起る、永久発電、宇宙エネルギー、電磁波の無害化等々、この世で起る奇跡とかオカルトといわれる現象にはほとんど重力波がかかわり合っていると考えた方がよさそうです。

次回から重力波が関与していると思われる様々な事例を紹介しますが、重力波の理解をより深めるためには、関先生の本以外に、幻冬舎から出版されている大栗博司著「重力とは何か ―アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る―」(2012年)が素人にも解りやすい解説本となっていますので御一読ください。


(2016年2月25日)





PROFILE
ひが・てるお/1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年〜平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。2022年(令和4年)春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章した。

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