究極の食品 生命の本質を整える栄養素をどのように摂取するの
PROFILE よしだ・としみち NPO法人大地といのちの会理事長。1959年、長崎市生まれ。九州大学農学部大学院修士課程修了後、長崎県の農業改良普及員に。96年、県庁を辞め、有機農家として新規参入。99年、佐世保市を拠点に「大地といのちの会」を結成し、九州を拠点に生ごみリサイクル元気野菜作りと元気人間作りの旋風を巻き起こしている。2007年、同会が総務大臣表彰(地域振興部門)を受賞。2009年、食育推進ボランティア表彰(内閣府特命担当大臣表彰)。長崎県環境アドバイザー。主な著書は「生ごみ先生の元気野菜革命」「いのち輝く元気野菜のひみつ」「生ごみ先生のおいしい食育」「まるごといただきます」など。
現代人の食生活は、黄と赤に関わる栄養素はよくとれているのに、実は生命の本質(免疫力、抗酸化力、精神力など)にかかわる一番大事な栄養成分がほとんどとれていない人が大多数なのです。その恐ろしいまでの実態をいつか詳しく書きたいのですが、これが心や体の病気や凶悪犯罪の根底原因だと思っています。
これまでの連載で、いのちの成分をとることとおなかを発酵環境にすることをお伝えしてきたわけですが、それは上図の緑の部分のことなんです。だから、連載第1回に書いたように、この食生活を実践すると現代人に極端に不足している緑の部分を埋めることになり、劇的な効果が表れる人が多いのは当然のことと言えます。
生命力食品の代表は味噌汁!
ひとつの料理だけで、この緑の部分をすべて補って余りあるすばらしい料理があります。それは何でしょうか?どんな忙しい場合でも、というより忙しい時こそ栄養を消費するので、店屋物に頼りすぎずに是非これだけは自分でつくって欲しい一品です。それが、煮干し入りの、箸が立つくらいの野菜たっぷり味噌汁です。
生野菜は、いくらしっかり噛んでもひとつ1つの小さな細胞は全部はつぶれないので、その分栄養素の吸収率は低下してしまいます。煮ると細胞内部が膨張することにより、大部分の細胞の細胞壁が壊れて中身が飛び出す
これなら簡単!美味しい味噌汁のつくり方!
① 肉厚の昆布を買い、白い粉を落とさずにそのまま適当にカットして保存しておきます。 ② 寝る前に、鍋の水に大きめの煮干し(頭つき)とカット昆布を入れます。 ③ 朝、コンロに②の鍋を載せ火をつけ、味噌を3割程度と旬の野菜を皮や芯もできるだけとらずに適当に切って入れます。 ④ 沸騰し、野菜が柔らかくなったら、すぐ煮える葉野菜を入れます。 ⑤ 最後に残りの味噌を入れたら、すぐ火を止めます。アッという間に味噌汁の完成です。 ⑥ 煮干しや味噌を漉した残りも捨てないでください。
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