「天壌無窮」とは、「天地とともに永遠に極まりなく続くさま」という意味であり、今風にいえば、「持続可能な社会」ともいえるかもしれません。そもそも日本は、稀にみる天地=自然にめぐまれ、その自然を愛する人々からなる国家でした。
しかし、「人生を支える力ともいえる、自分の住んでいる地域への尊敬と品格が原点である愛国心のような確たる座標軸や正しい行動規範を現代人は失い、今の日本人は、社会的免疫力を失っている」という鋭い問題提起から出発し、これらは「量子学的にみれば、原因と結果の法則であり、引き寄せの法則に従ったまま」として、その原因と結果を日本古来の神話から量子論的に説きほどいていきます。
その論理は、「地球を含め、宇宙で起こっているすべてのことは微生物の量子的な機能に立脚しており、人間の意識や想念が体内の微生物を通して、その量子的機能が働くようになっている」という比嘉セオリーに基づいており、結論的には、「日本は量子的国家」であるとして、日本人のDNAに刻まれている自然感と利他愛の精神をふたたび取り戻せば、希望ある「持続可能な国家」を作ることができるとしています。
日本人とはどのような民族であるか、もう1度原点に戻って考えたい人には、たいへん刺激となる1冊です。
※量子力学と比嘉セオリー 原子を構成している素粒子や、その素粒子の性質を研究する領域のことで、すべての元を研究する分野。エネルギーと光の両面をもつこの世界は、人間の考えることは何でもあり、すべて意識のレベルで決まるというエネルギーフィルドの存在を肯定している。この量子の世界にエネルギーを与えている存在が重力波。それは、DNAを介し、人間の意識や想念のレベル(脳波)と微弱につながっている。その微弱な結びつきを、人体や環境や宇宙にくまなく存在する微生物がスーパーコンダクター(超電導)的に強化している。
(小野田)