NHK「ラジオ深夜便」をきっかけにできた本。雑草を「田畑や庭のやっかいな草」と考える人が多いが、「土1ミリができるのに300年。今、世界の多くの農地が砂漠化する中で、雑草は地球の傷口を治し、土を蘇らせる大事な草」と著者は大いに評価している。自然生態系が完成すれば雑草の役目は終わり、「雑草の生えない田んぼほど収量が高 い」と、意外な事実をつづり、「まず、雑草の名前を覚えよう!」と提案している。著者は、自然農法に詳しい九州東海大学農学部教授。