桜というとソメイヨシノが代名詞のようになっているが、野生種は9種類、園芸種では200種類以上の品種があって、色も花びらの様子も多種多様。本の中では、その1部を写真入りで紹介し、華やかで見栄えのするソメイヨシノだけでない桜の楽しみ方を薦めている。
もっとも、岡村さんにとっての桜は、花びらはもとより、落ち葉も実も剪定されて切られた枝も丸ごと「桜」で、落ち葉や実や枝から液を抽出し、染色や料理などに創作して1年を通して親しんでいる。毛糸やハンカチに染め上がった作品には、ほのかに桜の香りが残っている。本著では、これらの工程を“桜あそび”として紹介している。
また、母校・跡見学園女子大学(埼玉県新座市)キャンパス内に記念樹として植えられている桜との出会いをきっかけに、「桜の語りべ」を自称するようになった岡村さんの想いも綴られている。
岡村さんがアトリエを構える国立市には、JR国立駅前から広
この美しさを支えているのは、行政と市民の2人3脚で行うボランティア組織「くにたち桜守」で、樹勢が弱っている桜に対して(財)日本花の会の指導を受け、EMボカシ施用やEM活性液散布で樹勢回復を試みている(エコピュア57号参照)。岡村さんは、(財)日本花の会と「くにたち桜守」の会員で、地域の環境活動にも積極的に関わっている。
外部リンクWAVE出版http://www.wave-publishers.co.jp/「桜あそび」紹介ページhttp://www.wave-publishers.co.jp/np/isbn/4872902556/