今大会は、北陸大会in 福井実行委員会(実行委員長・田中敏幸福井県会議員)が主催。
無形文化財の越前太鼓「明神囃子(みょうじんばやし)」で開幕し、西川一誠福井県知事など来賓らが挨拶。その中で、ツルネン・マルテイ参議院議員はTPP(環太平洋経済連携協定)加盟問題にふれて、「慎重に検討しなくてはならないが、この危機をチャンスにかえて有機農業の推進をはかることが大切だ」と話した。
ご飯を食べて農業を守る 基調講演「みんなで考えよう日本の食べ物の未来」では、保田茂神戸大学名誉教授が登壇。「今朝、何を食べた
元気な農業が日本を救う
元気な農業が日本を救う なお、次回の同大会は平成24年11月に北海道で開催される予定。第16回全国EM技術交流会北陸大会の優良事例を掲載した冊子は、北陸EM普及協会(TEL:0776-27-6955)などのEM販売店、およびEM情報室で発売中。
[事例発表要旨] 水稲栽培におけるEM活用 大規模経営で高品質と作業性を追求 吉田道明 (滋賀県長浜町)
※吉田さんは、2008年全国米・食味分析鑑定コンクールの若手農業経営者部門で金賞。第37回(2009年)毎日農業記録賞で「かっこいい農業を目指して――本物のお米を作るーー」が優秀賞を受賞している。 吉田さんのサイト http://www.eonet.ne.jp/~michi/
次世代の若者が実施できる有機栽培 和田俊道 富山県小矢部市(富山れんげの会)
※和田さんは、1995年に魚津市で行われた比嘉教授の講演会に仲間の運転手として同行し、会場の片隅でEMの話を聞いたことをきっかけに有機農業に開眼。以来、研鑽を積み、今回の発表となった。
畑作栽培におけるEM活用 品質向上を目指したサトイモの連作栽培 山村喜一郎 福井県大野市(大野有機の会)
※山村さんは、農水省の有機農業モデル地区に選ばれた大野地区の有機農業リーダー。サトイモは、越前大野特産有機里芋「里こちゃん」の名前で流通され、味のよさで好評を博している。また、山村さん栽培のコシヒカリ有機玄米は、「つや」「香り」「甘み」のすべてにおいて高品質と評価されている。
市民運動におけるEM活用 生ごみリサイクルから環境学習まで 木下美恵子 福井県越前町(朝日生ごみリサイクルネットワーク会長)
※200人の会員、32人の役員をひっぱるリーダーの木下さんは元校長先生。「いろいろな人にいろいろな役割を担ってもらえばすごい知恵が出てくる」とボランテイアの極意を語っている。これからの抱負は、「個人でのリサイクルでは限界がある生ごみ堆肥化を町ぐるみで行いたい。そのためにどうしたらいいか、行政と一緒に考えたい」とのこと。挑戦は続く。