昨年、有機農業推進法が制定されて以来、四国地方においては、高知県「有機のがっこう・土佐自然塾」(山下一穂塾長)や愛媛県今治市の「食と農のまちづくり条例」、徳島県「徳島有機農業を育てる会」などの取り組みが先進事例として全国の注目を集めている。農業分科会では、今年10月農水省が事務局を務める全国有機農業推進委員に選ばれた山下塾長と自然塾第1期卒業生の小谷実さん(みのる農園)の実践報告もあって、会場は熱気に包まれた。
午後からの講演会に先立ち、四国EM普及協会事務局から、四国のEM活動者と活動内容の報告、比嘉節子環境学習ネットワーク代表から「教育とは生きる力とは」をテーマに3事例の紹介があった。中でも、タイ国「足るを知る経済」プロジェクトを受けて環境学習を実施するタイの中学校の取り組みを映像で紹介すると、参加者からは感動のため息が漏れていた。(詳細はEMウェルネスウィークレポート②をご覧ください)
続いて行われた講演会で比嘉教授は、EMの安全性について基本的な説明や生態系に及ぼす影響、使い方要点など事例を挙げながら話した。農業利用については、「効くまで使うというEMを使った農業は、従来の農業の知識で考えるとイメージできない」としながらも百聞は一見に如かずで、国内はもとよりコロンビアやニカラグアなど海外での成功例を映像で紹介、参加者たちも納得した様子だった。
事例発表者は次の通り。なお、次回(2008年)開催地は高知県の予定。
環境分科会