同フェスティバルは、1990年に大阪府で開催された「国際花と緑の博覧会」以降、毎年全国各地で開催されている花の一大イベント。埼玉での開催は初めてで、開期の3日間に約12万7000人が来場した。1万4600平方メートルの広い会場には、県内で生産された花や植木が趣向を凝らしたデコレーションで展示され、訪れた人々を魅了した。また、全国各地から出品された花や植木のコンテストやオークションをはじめ、ハンキングバスケット製作実演の企画など盛りだくさんの催し物があり、どのブースも大盛況だった。
装飾やデザイン技術を競うJFFは、フラワーデザイン部門など3部門。フラワーディスプレイ部門には20団体が出品した。金賞を受賞した戸田市の「BISAIRENTO美・再・連・人」は、綿のような煙のような花が咲く"スモークツリー"700本をアレンジして、人目を惹いていた。 戸田市の吉田義枝さん(戸田市環境クリーン室副主幹)は、「市民・団体・企業・行政が連帯して、美しい環境づくり、環境再生に取り組む姿をデザインしました。花々から活力と美を予感してほしいです」と展示のテーマと見どころを語った。
また、初日に来場した高円宮妃久子さまは、戸田市のブースにも立ち寄られ、古布をリサイクルしたEM活用の緑化システム「フェルトガーデン戸田」※の説明に関心を持たれていた。
次回の同フェスティバルは、2008年5月16~18日、高知県で開催される。
※「フェルトガーデン戸田」=埼玉県戸田市環境クリーン室が推奨する屋上緑化システム。古布をリサイクルした加工フェルトと少量のEM生ごみ土、廃ガラスの再生品スーパーソル(多孔質計量資材)を重ね合わせたもので、厚さわずか5~10cmで芝生が育成できる。(エコピュア59号・60号参照 試読エコピュア59号「リサイクル素材でオリジナル屋上緑化システム」)