この日は、同塾の名誉顧問である比嘉照夫名桜大学教授の特別公開授業があり、神奈川県内外からEMに関心のある市民約300人が参加しました。今回は高知県の有機のがっこう土佐自然塾塾長の山下一穂さんが特別ゲストとして講演。山下さんは、まったくの素人から農業をはじめ、EM生ごみたい肥を使った自然農法を実践して成果をあげています。また、土佐自然塾で人材育成を行いながら、国レベルでは有機農業参入促進協議会会長として大活躍しています。「家庭菜園をする人が増えているが、その方々も自分の楽しみからもう一歩踏み出して、食糧増産の担い手になってほしい」という山下さんに比嘉教授が、「そのためにも自然の力を最大限に引き出すEMこそ、未来の農業を復興する」と応じました。
また、塾生を代表して埼玉県日高市の中村太郎さんが、「子どもが与ったとわかった翌日に原発事故が起こった。EMを知ったことで、妻の出産まで安心して暮らすことができた。塾で学んだ自然食の食材として使える安全な野菜をつくり続けていきたい」と1年間の体験を発表しました。
第6期EM有機農業実践塾は、2月開講。詳しくは、EMネット神奈川まで。
日本の農業は経済性を追求するために大規模化省力化しか考えていないが、有機農業にかえれば雇用の創出、自然の復活、国民の健康が保証される。生産者(売る側)と消費者(買う側)に「有機はおいしい。健康に役立つ」という共通認識が必要だ。EMが放射能の問題も解決できるとすれば大いに使い、有機農業で国を救おう。
「未来」は拓くものであるが、不完全な技術を使うという禁じ手を使ってしまったために私たちの未来は壊れてしまった。壊れた未来をEMを使って復興させていかなくてはならない。地球の歴史に学び、大自然のメカニズムに沿う方法でしか、未来の復興を成し遂げられない。
25年前、農地の下に微生物のジャングルをつくることで地力あげ、作物の生産力を高めることができると提案した。光合成は植物だけがするのではなく、土の下の微生物層を豊かにすることでも可能で、ボカシ、生ごみ、有機物を施用したら、EM活性液を大量に撒き、微生物の密度をあげることが大事。福井県のEMを活用する自然農法農家の田んぼの土を調査すると慣行の田んぼの土と比べて、2〜30倍もの有用微生物がいることがわかっている。いかに限られた農地で生産力をあげるかは、EMの密度をいかにあげるかにかかっている。家庭菜園でもEMをおおいに活用して、日本の未来を復興してほしい。
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