ただし、昨年までとまったく違ったのは、福島第1原子力発電所の事故による放射能汚染問題。どうやったら、有機農業を大切にしながら子どもたちの食の安全をどう守るか、さらにその根本となる自然エネルギーへの転換を図れるか、など深刻な課題に対して活発な意見がかわされました。
また、「放射能と向き合う農業」「危機にあるミツバチの世界」「未来をつくる新しい農村」「生物&発酵のすごい可能性」「フクシマこども希望」「脱原発から100年のくらし」の6つのセッションが行われました。なかでも、安全安心を消費者に届ける生協の放射能検査の体制について発表した大地を守る会の藤田和芳さんや、那須塩原市で自主検査することで地域を守る住民プロジェクトをたちあげた非電化工房の藤村靖之さん、食とエネルギー自給地域をつくりあげた埼玉県小川町の金子美登さんの話などには、たくさんの入場者が足を止めて聞き入っていました。
子ども連れの女性は、「子どもには何を食べさせたらいいのか、少し心配です。でも、輸入に頼って日本の農地を失ったら私たちの食べ物が保証されなくなる。今は、安全な食べ物を選びながら、これからの農業を応援したいと思います」と話していました。
Copyright (C) Eco Pure All Rights Reserved.