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持続可能な循環型社会をめざして
「土と平和の祭典」開催


天高く収穫の秋に感謝を捧げる
 
「はじめる自給!種まき大作戦 土と平和の祭典」が、10月18日、東京・日比谷公園で開催された。このイベントは、「一人ひとりが種をまいて豊かな社会をつくろう」をテーマに、大地に感謝する年1回の収穫祭として一昨年から行われているもの。有機農家で「大地を守る会」初代会長の故藤本敏夫さんの遺言「持続可能な循環型都市構想と日々の暮らしに農を」に賛同する人たちがボランティアで立ち上げ、「農」を通して日本を変えるムーブメントを起こしている。

3回目を迎える今回は、秋晴れの下、約4万人が公園内の各所で行われた様々なイベントに集い、農の豊かさを満喫した。噴水前広場やにれのき広場では、全国の生産者が収穫物を持ち寄った100軒を越えるファーマーズマーケットやオーガニックレストランを展開。どこも大人気で昼過ぎには完売の札を出す店が続出したほど。自然農法産のキュウリを食べた若い女性は、「いつも食べているキュウリとは違うみたい。どんな人がつくっているのか知りたい」と話していた。

竹のジャングルジムで遊ぶ子どもたち自然農法産のキュウリを頬張る若者たち有機農業生産者・流通団体・消費者団体のリーダーたち


父世代から娘世代へつなげる実行委員長のYaeさん

加藤登紀子さんも素敵な歌声を披露
にれのき広場特設ステージでは、土と平和にまつわる豪華なトークイベントが行われ、原子力発電問題を追う映画監督の鎌仲ひとみさんと非電化生活を提案する藤村靖之さんなどが登壇した。小音楽堂で開かれた有機農業パネルトークでは、有機農業推進議員連盟事務局長のツルネン・マルティさんや有機農家の金子美登さん、パルシステムなどの流通団体の代表者、食を通して平和を考える市民団体などが、有機農業大国をめざすための様々な問題を語り合った。その他、子どもはもちろん大人も楽しめる、脱穀や竹細工などのワークショップなども行われた。

メインステージの大音楽堂では、実行委員長で半農半歌手のYaeさんやいとうせいこうさん率いる「THE DUG FLOWER」など「農」をテーマに活動する若手アーティストたちのライブが行われ、素足で土の感触を楽しみながら夜まで歌い踊り、イベントのボルテージは最高潮を迎えた。

大会世話人代表の加藤登紀子さんのメッセージ「次世代に希望のバトンを渡し、エネルギーが循環する社会をつくりたい」が、「それはできる」の確信にまた一歩近づいたようだ。


関連リンク
「種まき大作戦」
http://www.tanemaki.jp/232
(2009/10/23)
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