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国宝・松本城のお堀浄化作戦 - 長野県松本市

市民から指摘されたお堀のニオイ。毎年地元の大学に依頼し、水質検査を実施している中、松本城管理事務所がEM団子に目を付けた。NPOのバックアップで地元のボランティア団体「古城会」や子ども会とともに新事業・「お堀の浄化作戦」を開始。来年度からは予算化し、子どもたちが行うEMを活用した天守閣の床磨きに合わせ、徹底してEMを活用する計画を立てている。
●観光名所が抱える問題
松本城 画像
姫路城、彦根城、犬山城とともに4国宝城郭の1つである松本城
国宝・松本城の2~3mの深さのお堀にヘドロなどが堆積し、水深が浅くなっている。市民からもニオイが気になると指摘を受けた。

松本管理事務所では、業者に依頼し、ヘドロを吸い上げ処理したり、化学処理で水質浄化に取り組んだりしたが、問題解決にはつながらなかった。

市では浄化対策に頭を悩ませていた時、以前から地元でEM普及に取り組んでいる、安曇野EM環境浄化の会の赤羽さんから協力の申し出があった。松本管理事務所の宮島所長も、自宅でEMボカシを活用するなど、その効果を実感していたので、市長の決裁も受け、市民と協同で「お堀の浄化作戦」がスタートした。
●地元ボランティア団体も協力
松本 浄化作戦 画像
テレビや新聞でも取り上げられ、浄化作戦は内外から注目されている
第1回目は地元ボランティア団体や子ども会など約150人で、赤羽さんたちが用意した2,000個のEM団子と200リットルのEM活性液を投入。参加者にEMを理解してもらおうと、EM学習会も行った。その後は2週間に1回、赤羽さんたちが1,200リットルのEM活性液を投入。3日置きに透明度を計測している。

2回目の浄化作戦では、地元の中学生35人を含む100人が参加。市の広報でも参加者を募集するなど、市とボランティアが協力して、浄化作戦を行っている。地元のボランティア団体の松本古城会(会員1,000人)には、町内会長や婦人会のメンバーが所属しており、浄化活動の広がりに尽力している。
●世界遺産登録に向けて

宮島所長は、「松本城は世界遺産の登録もめざしている。来年からはEM活動が予算化されたので、市民といっしょに徹底的にEMを投入していきたい」と意気込んでいる。

今後は、月1回地元子ども会が行っている、EMを使った天守閣の床磨きの日に合わせて、浄化作戦を継続していく方針だ。[2006/12/7]

浄化作戦 画像
市職員と赤羽さん(左から2人目)が密に連携を取ることで活動が継続できている

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