鮭の稚魚育成と放流
この取り組みは平成21年12月より学校・一般家庭に希望をとり協力をお願いして始まった。通常60cmの水槽で発眼卵100粒くらいを育成、稚魚(5〜7cm)にして平成22年から毎年2〜3月に3河川(鉾田川、大谷川、巴川)に放流する事業。海を旅して大きくなり約4年(3〜5年)で日本に帰ってくるというのです。でも鉾田川で???北浦(霞ヶ浦)を通過できるのか?逆水門は?生態系への影響は?…いろいろな疑問・悩みがありました。せっかくすすめていただいた話、子供達に夢を与えられるかもしれない。「ダメ元でもいい、やってみよう。」ということで始まりました。
鮭が遡上してくるまで
平成25年10月29日 「市村さん、北浦の定置網に鮭がかかったど〜。くれるっていうけど、俺、いま旅行中でどうしようもないから、誰かにやって(あげて)くれって言っといたから」信じられない一報が入りました。見たい!、写真撮りたい!
子どもたちの夢の実現のために、諦めないで続けてよかった。今年の秋は忙しくなりそうです。大谷川へ、鉾田川へ、巴川へ。鮭遡上のニュースで賑わうことを期待して頑張っています。
3回目を迎えた日本橋川の、シャケの稚魚の放流行事
平成17年から始まったEMによる日本橋川浄化活動に対し、私は次のようなコメントをまとめました。
4年目から東京港に河口を持つ河川にアユの大群が認められるようになり、シャケや大型のウグイが散見されるようになり、干潟ではかつてないほどの人々が潮干狩りでにぎわうようになりました。本件についてはDNDでも詳しく述べたとおり、EMで甦った三河湾と同じような成果が得られています。
日本橋川の浄化の状況は、降雨による下水などの流入による変動によって、差異は認められますが、かつてのように、常時ヘドロがたまり、悪臭を発し、生物が住めない川ではなく、多様な生き物が生態系を形成するレベルになっており、大雨による汚染の流入がない場合は、山間の清流なみにキレイになっています。
昨年は江戸川区で50年ぶりに遊泳できるようになり、多摩川や荒川、江戸川などの河川にかつてない程のアユが認められ、東京湾には海草やさんごの大ジャングルが出現し、船橋のアサリなどを含め、江戸前の漁場は、ほぼ完全に復活しています。
これまで、投入されたEM活性液は4,000トンあまりとなり、3年前からシャケの稚魚の放流も始められており、次年度から日本橋川にシャケの群が帰ってくることも期待できるようになりました。
EMは、汚染水の腐敗性有機物を発酵分解し、水を浄化するとともに、その分解物を動植物プランクトンのエサに変えると同時に、種々の化学物質や有害物質を分解、または無害化する機能を有しています。
下水処理を含め、さまざまな汚水をEMで処理し、東京湾に流すことができるようになれば、東京湾は、本当にキレイで、とびっきり豊かな海に返信させることも可能となります。
関係各位が日本橋川のその成果を、より積極的に活用されんことを期待しています。
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