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国際EMダンゴの日

昨年に引き続き、マレーシアのペナン州政府主催による国際EMダンゴ(ボール)の日の行事が去る8月8日に行われました。

昨年は、120万個、2万4000人以上の人々が参加しました。その結果、投入された湾岸のヘドロは消失し、マングローブが急速に生長し、貝やエビやカニも戻ってきました。この成果を確認したペナン州政府は、年に1回の大量動員イベントではなく、企業や各自治体のボランティアの協力を得て、汚れた川や海に定期的にEMダンゴやEM活性液を投入する方法を指導するようになりました。

したがって、今回は昨年の規模の半分、50万個余を5か所に投入しましたが、学校関係者が増えていたことが注目されました。

8月の8日は、日本や中国では末広がりに発展することを意味する縁起が良い日ということになっています。また、このイベントにはAPNANを含め14か国の方々も参加してくれました。

この運動は、マレーシアの他の州にも波及をしており、多くの州で単なるイベントでなく、日常的に川や海を浄化し、豊かにする手法として定着し始めています。

我が国でも、昨年に引き続き、今年は「海の日」の記念行事として、生命を育んできた海に感謝を込めて、全国規模のEMダンゴやEM活性液の投入が行われました。すでに本Webマガジンでも詳しく紹介されていますが、全国で35都道府県、340団体、1万1758人の方々に協力いただき、44万4460個のEMダンゴと29万4221gのEM活性液が投入されました。この行事は、全国のEM関係者のシンボル的な活動として、今後も楽しく、充実させながら続けていくことになっています。

EM医学健康セミナー EM医学の検証「体験者の事例報告2010」

昨年、沖縄で行われたEM医学健康セミナー「体験者の事例報告2009」に引き続いて、今年は8月22日、東京の永田町にある星陵会館で同セミナー「体験者の事例報告2010」が行われ、300人余の方々が参加してくれました。

病気はあらゆるストレスの総和が免疫系や神経系、代謝系の不調和を引き起こした場合に発生するものと、化学物質やウイルス、放射線等々によるDNAの変異によるもの、微生物や原虫による感染症によるもの等に大別されますが、一般には種々の原因が複合しています。

これまでの研究で、EM生活は、免疫力を高めたり、化学物質や放射線や電磁波を無害化したり、体内の重金属や化学物質(ダイオキシン等)を体外に排出する機能が認められています。エイズはもとより、ウイルス性肝炎や成人ヒト白血病などウイルスが原因である様々な難病にも著しい効果が認められており、これらの事例はEM医学国際会議等を通して公開されています。

私は、EMを自分で増やし、EMを空気や水のごとく使う「EM生活」を徹底すれば、病気とは無縁の人生を送ることができるということを、この29年間主張し続けてきました。このことは、今では、「EM生活」を実行している人々にとっては常識になっていますが、国民全体からすれば、ようやく認知され始めたという程度です。

日本の医療費は、平成21年度は35兆円を超えてしまいました。実質税収が37兆円ですので、国家の最大の危機とも言える状態に陥っています。確かに、高齢者が増えれば医療費が増えることは明白ですが、「EM生活」を実行している私の周りの高齢者は、病気知らずの人々が大半を占めています。また、難病による高額治療も、医療費増大の大きな原因とも言われていますが、今の医療や医学は、難病に対して無力と言えるように頼りないものです。

このような背景を踏まえ、「EM生活」の普及啓蒙とEM医学による難病対策をより多くの人々に知ってもらうために、「体験者の事例報告」を公開することになりました。2009年の事例報告は、本欄の25号から27号までに詳しく説明しましたが、網膜色素変性症、重度な関節リュウマチ、パーキンソン病、多発性嚢(のう)胞腎に対し、これまでの医学の常識ではあり得ない成果が報告されました。

その後の、医師の情報交換会では、ALSや多発性硬化症、子宮頸癌、認知症等々についてもかなり効果的であるという報告もありました。

今年の事例報告は昨年と重ならない症例を選んでいただき、6人の方に発表してもらいました。

1、進行性胃癌(ステージW)―リンパに転移、手術不可、余命1年(平成20年5月)

上記の診断を下された東京都在住のIさん(62歳)は、田中茂先生(EM・X予防医学研究所)の指導でEM生活を取り入れ、同時に自律神経免疫療法、生活や食事の改善、陶板浴を徹底して実行した事例を報告してくれました。告知から8か月後、血液データは正常値に戻り、昨年から朝霞厚生病院でCT、エコー、胃カメラなどで検査、すべて異常なしということです。

田中先生の所見では、EM生活によって癌が消失したり、縮小したり、転移を防ぐ例はかなり認められているが、完治するためには、その効果が十分に発揮できるように生活習慣を根本から変えること、自然の理に適った、体にいいことを生活化することが重要である。Iさんが実行したことは、そのモデルとなるもので、このような人は自力で癌やその他の病気を克服できる医者要らずの人である、とのことです。

2、膵臓癌(ステージⅣb)手術不可能 余命3〜6か月

当事者のKさん(77歳)は今年の3月に亡くなられたのですが、死後の解剖の結果は癌の転移はなかったとのことです。したがって、この発表はKさんの娘さんからのものです。余命宣告を受けた後、平成18年10月からEM生活を田中茂先生(EM・X予防医学研究所)の指導で始め、その後、腹水は消滅し元気になります。平成20年8月からEMの別のプログラムを追加、再発した腹水も消滅、旅行にも行けるようになり毛髪も黒くなりました。余命宣告から3年、すっかり元気になったため、EM生活を軽視する等の油断が重なり、腹水がたまり入院。それ以後は、時々はEM生活を送る程度で病院の治療方針に従い、死亡。膵臓癌ステージⅣbだと、体全体に転移しているであろうとの主治医の予想に反し、献体後の解剖の結果は、癌の転移なし。死亡原因は癌ではなかったと思われます。この献体は、娘さんが納得したいために行ったもので、貴重なお話しでした。

この情報から読み取れることは、既述のIさんのように徹底して対応していればということと、油断大敵の一語に尽きます。勇気ある事例報告に改めて感謝いたします。

3、進行性核上性麻痺(PSP)―重度のパーキンソン病に類似、難病で効果的治療法なし

発表者のSさん(54歳)は、平成11年43歳の時に自覚症状。平成13年10月大学病院でPSPと診断されました。平成13年11月から杉本一朗先生(医療法人照甦会)の指導でEM生活を開始。平成14年8月から別のプログラムも展開。症状が改善するにつけ、大学病院では病名が変わり、平成16年には「あきらかにPSPとは違うな」と呟かれたとのことです。

現在では、好調時には人の3倍も仕事(ステンレス加工)をこなしています。仕事で強いストレスを受けるとPSP症状(無動、突進歩行)が出ますが、休むと正常化。PSPはパーキンソン病、小脳萎縮変性症など脳の機能と関連して発症すると言われていますが、人によってはEM生活を送ることで、劇的に良くなった例が多くなっています。最近では、初期の認知症ならかなり効果ありという事例もありますが、そのメカニズムはまだ分かっておりません。

4、C型肝炎

報告者のOさんは、奈良県在住61歳の男性です。平成12年、C型肝炎と診断されました。平成18年、インターフェロンを13回連続後、副作用がひどく中止。平成19年1月からEM生活を開始。平成19年5月、肝機能の数値が正常になり、主治医より完治と告げられた。その間わずか4か月です。現在も正常値を維持しているとのことです。

我が国で問題になっているC型やB型肝炎は、ウイルスが原因であり、インターフェロンで治せるのは30〜40%程度と言われますが、副作用も大きな問題になっています。

EMは極めて強い抗ウイルス作用を有しており、それを生活に取り入れると、ほとんどのウイルス性肝炎は半年から1年以内に消失した事例がかなり報告されるようになっています。エイズの場合もウイルスの活性の目安になるCD4の数値が健康人と同等、またはそれ以上の例が多数報告されています。すなわち、抗ウイルスの免疫の要であるヘルパーT細胞が正常に機能している証拠と言えるもので、C型肝炎の場合も免疫力の強化の結果と言えます。

5、乳癌―平成16年左右摘出。放射線、抗癌剤治療。平成20年3月再発転移

報告していただいたのは、沖縄県のMさん(42歳)です。再発時は、鎖骨上下とリンパ管に小さな癌が多数確認され、骨にも転移。他のサプリメントも活用。平成20年7月、杉本一朗先生(医療法人照甦会)の指導でEM生活開始、EM生活へのアドバイスを受ける。2か月後腫瘍マーカは正常値となり、7か月後のPET検査で骨の癌が消失したのを確認。体全体についても癌の所見はなし、現在に至るまでも安定しているとのことです。

このような方は本当にラッキーと言えますが、要は、これからのEM生活のレベル次第です。今後、MさんがEM生活を徹底すれば、生涯健康生活宣言ができますが、油断は禁物です。

6、脳腫瘍術後の後遺症

当事者のKさん(31歳)は、重度な障害を抱えているため、主治医である田中佳先生(医療法人照甦会)に報告してもらいました。10代で脳腫瘍になり、12年間肺炎、発熱、低体温、ケイレンなど、様々なトラブルで入院を繰り返していたそうです。平成21年3月からEM生活を開始。母親も積極的にEM生活に取り組み、家庭菜園の成果はプロ級に達しています。体温も正常に近づきつつあり、様々なトラブルも少なくなり、昨年は一度も入院することがなかったとのことです。

この事例も含め、SさんのPSP、昨年のパーキンソン病の事例を考えると、EM生活は脳の機能を正常化する力があると言えます。

以上、簡単に「体験者」の事例報告をまとめましたが、詳しくは下記のクリニックにお問い合わせください。

EM医療情報センター(横浜)
TEL:045−960−3484 FAX:03−6893−3268 担当:植村(ウエムラ)

沖縄照甦クリニック(沖縄)
TEL:098−935−1280

EM・X予防医学研究所(埼玉)
TEL:048−461−2009

(2010年9月8日)
PROFILE
ひが・てるお/1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年〜平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。2022年(令和4年)春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章した。


 

 

 

 

 

マレーシア・ペナン州政府主催の「国際EMダンゴの日」

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