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EM医学の検証「体験者の事例報告2009」②

前回は、EM医学の基本的な考え方と「EMを日常的に空気や水のごとく活用する『EM生活』は、病気と無縁となる人生を歩むことが可能である」事例を紹介しました。今回は、EMのシントロピー(蘇生)作用の事例について説明したいと思います。

①網膜色素変性症に対するEMの使用経験について

事例報告してくださったのは、徳州会病院の最高顧問で中種子クリニック院長の高野良裕先生です。網膜色素変性症(緑内障)は目の網膜に異常をきたし、視野が徐々に狭くなり、色を判断する識別能力も低下し、モノクロ写真のように変性する遺伝的、進行性の眼病です。

この眼病は進行も止められない難病で最後は失明に至りますが、医学的には過去に1例も治ったという報告はありません。平成18年頃から高野先生は階段の上り下りにも支障をきたし、近い将来失明することを覚悟しておられました。当時、EM飲料やEMパウダーで改善された例をお話ししましたが、なかなか本気になってくれませんでした。

平成20年8月に、EM飲料で筋萎縮性側索硬化症(ALS)が劇的に改善されている眞井さんと面会したことがきっかけとなって、EM飲料とEMパウダーを素直に飲むようになりました。

数週間で視野がまぶしくなり識別能力も高まり、11月のEM医学会議にはその経過を報告。種々の検査結果からも明らかに進行は止まり病状は改善しており、この難病で治った世界初の事例になるのではないかというコメントもいただきました。

それから半年後、これまでは必ず手助けしてくれる秘書同伴の参加でしたが、今回は東京から1人で元気に何の不自由もなく会場まで来られ、関係者をびっくりさせたのです。昨年11月からEMパウダーの飲む量を増やした結果、視野はさらに広がり、5色のボールペンの色も識別できるようになったとのことです。

今では自信を持って同様の眼病を持った方々のお手伝いをしていますが、いくつかの期待すべき結果が現れ始めているとのお話でした。現在の医学では「遺伝的で進行性」となると治療法がないとしてあきらめてしまいがちですが、EMの持つシントロピー(蘇生)作用は数々の奇跡的な現象を引き起こしています。

眼病の大半は紫外線などを含む強いフリーラジカルが原因となり、DNAの機能不全に結びついていると考えられていますが、EMにはフリーラジカルを消去する力とフリーラジカルにより破壊された機能を回復させる力があることも徐々に明らかとなってきました。

EM飲料を1日5~8回点眼し続けただけで白内障が消失したり、緑内障の進行が止まったという話は枚挙にいとまがありません。中には数年間続けているうちに網膜欠損症が完全に復活したという報告もあります。信じられない話ですが正にEMの蘇生力と言えるものです。

②多発性嚢胞腎「欠陥身体の再生工場」(EM生活の丸9年)

多発性嚢胞腎は遺伝的な病気で、腎臓の中に無数の嚢胞と称される水疱ができ、腎臓が腫れてしまう難病です。今回は両腎を摘出し透析を続けている北海道の沢井一さんから報告してもらいました。

多発性嚢胞腎になり、腎機能が失われ透析に入っても予後が悪く、あらゆる手立てを尽くしても悪くなる一方で、様々な経過をたどって運良くEMと出会うことができたそうです。沢井さんは腎臓の他にもいろいろな疾患を持ち、精神的にもかなり厳しい状態にあったようですが、EMやEM飲料等々を含めあらゆるEM製品の活用を試みたそうです。

その結果、最悪と思われた症状は徐々に改善され、いつの間にかEMのボランティア活動を通じ多くの人々と知り合い、その流れの中で人間関係はもとより物事の本質を見抜く力が向上し、結果的に人生の悟りを感知するようになったとのことです。

沢井さんの話では、EMを活用し始めると欠陥だらけの体が徐々に修復再生されるような変化が認識されると同時に精神面でも進化し、今では、過去最悪な状態になったことも自分を向上させるプロセスであり、過去をすべて肯定できるようになったとのことです。「悟りの基本は過去をすべて善と認め必要必然であったということから始まります」が、難病になり苦しみながら人生の途中で幕を閉じる場合に、そのように考えるのは容易ではなく、ある種の納得的なあきらめになってしまいます。

常に死を覚悟しつつ、健康を回復するということは真の意味で生きていることの冥利を知ることになりますが、EMと出会って沢井さんは今ではとても難病とは思えず、元気はつらつと覚者の日々を送り、EM活動を通し多数の人々に幸福をプレゼントしています。

EMの持つ抗酸化作用は過剰な体内のフリーラジカルを消去し、無害化してくれます。同時にEMの非イオン化作用によって体内に電気的に結合していた重金属や化学物質等の汚染などは切り離され体外へ排出されてしまいます。そのため細胞間の結合(ギャップ)を正常化し、細胞間の神経伝達網(コネクション)を強化し、代謝を円滑化する作用があります。

まだ仮説のレベルですが、EM特有の3Dヘリカル構造(ラセン)から発生する立体波(重力波)が機能し、細胞や組織に励起的なエネルギーを与えていると思われる現象が種々確認されています。EM飲料やEMセラミックスをはじめ多くのEM製品には電磁波や放射能などの有害作用を無害化する力を持っています。また、植物などにおいては紫外線を光合成に活用していると思われる例もあります。このような励起的な現象は植物、人間、建築物、各種機材のすべてにおいて認められています。すなわち有害な波動やエネルギーがEMの3Dヘリカル(ラセン)によって使えるエネルギーに変わったと言えるものです。粘土に混ぜて1200℃で焼成しても光合成細菌の遺伝情報が失活しないという現実を考えると、シントロピー(蘇生)現象を否定することは困難と言えます。

(2009年8月5日)
PROFILE
ひが・てるお/1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年〜平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。2022年(令和4年)春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章した。


 

 

 

 

 

 

EM医学会議会場の様子

沖縄照甦クリニック

自らの体験を報告する高野先生

視野検査についてデータで解説

元気はつらつの井沢さん

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