希望のドキュメント映画『蘇生U』
7月7日東京新橋にて行われた『蘇生U』の試写会にお招きをいただき、鑑賞致しました。放射能をはじめ、プラスチック汚染など、人類が作り出したありとあらゆるゴミが、地球を汚染し続けています。そのことにより、絶滅危惧種は増え続け、異常気象などによる災害も多発して、大変な地球環境になっています。それにも関わらず、あの東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故の放射能汚染ですら、国民の意識からは、まるでなかったかのように忘れられ始めています。このような現実に危機感を持って、8年間も追跡取材を続けてこられた白鳥哲監督のドキュメント作品『蘇生U』は、見返りを求めないボランティアの活動によって甦った、地球の確かな蘇生の姿を映し出していました。これは、紛れもない真実。EMの光合成細菌が、放射能という汚染物質をすばらしいエネルギーフィールドへと変えている現場を映し出しているのです。
『蘇生U』は、全世界にこの比嘉セオリーを伝えたいという白鳥監督の熱い愛に満ちた語りが、今、心を合わせ、行動を起こしさえすれば、この地球を救う手立てがまだ残っていると、希望をもって伝えてくれるすばらしい作品に仕上がっていました。
映画で紹介された鳥獣対策
EMが作り出したすばらしいエネルギーフィールドである結界は、最近問題となっている鳥獣対策にも大きな力を発揮していることが紹介されています。
この事例こそが、野本が指導支援してきた、農家の事例なのです。一つは、EMの入ったペットボトルをイノシシの目の高さに取り付けたデコポン畑の事例。全くイノシシの姿など見なかった山に、突如として侵入され始めたみかん山。イノシシは、3晩連続で、やってきたものの、デコポンを食べることもできず、結界沿いに逃げ去った足跡が、克明に残っています。
もう一つは、6軒の家族が、土曜・日曜に通ってきて、桃源郷のような谷間の広い畑で、自分たちの食べる無農薬野菜を育て楽しんでおられる圃場です。
EM栽培導入前は、無農薬のため、イモキバガのような害虫にやられ、さつまいもが全滅になることも。やっと収穫を迎えた作物も、モグラやイノシシ、猿・カラスなどのエサとなり、がっかりすることもしばしばでした。ところが、EMの結界によって、そういうことがすべて解決したのですから、理論は理解できなくても、みなさんはEMのすごさを実感しておられます。
はじめは、誰も信じなかった
今では、このように、鳥獣対策をEMで実施される農家も増えましたが、今から、10年前は、そうはいきませんでした。
当時、愛媛のEMの仲間との現地勉強会で、(公財)自然農法国際研究開発センターの榊原健太郎氏が、みかんの木にペットボトルをつり下げているイノシシ対策現場を案内してくださいました。山の斜面のみかん山は担い手を失い、女性だけでの作業は無理と途方にくれていた農家。みかんの木の剪定も、摘果も、消毒もしないで栽培しているこの畑で、EM結界を初めて見ました。
みかん山の一番外側にある木の枝につり下げているペットボトルが、イノシシ除けとのこと。確かに、軽トラックが1台通る幅の道を挟んで、反対側にあるみかん山は、消毒で葉が真っ白になっていて、いろいろな方向に新しい枝が伸び、摘果されたみかんは地面にいっぱい転がっていました。しかし、自然の力に任せたEM栽培のみかんの木は、必要な枝を樹木が考えながら伸ばしているかのように、雰囲気がまるで違っていました。これで、イノシシからも守ることが出来れば、なんとすばらしい画期的な農法なのだろうと驚きました。ところが、そのときの、榊原氏の一言、「ペットボトルに人間の食べ物」と書いておくと、更に効き目がアップするという思わぬ説明に、これまでの雰囲気が急変したのです。
私は、「ありがとう」と「バカヤロー」のことばで水の結晶が異なるという江本勝氏の「水からの伝言」の写真を使って、道徳の授業を行ったこともありましたから、わくわくしながら、イノシシ除けの効果を楽しみにしておりましたが、ほとんどの方は、ペットボトルにメッセージを書くだけで効果が上がると聞いて戸惑ってしまいました。
そこで、その当時、折角の技術を宗教と勘違いされないように、と、その説明だけは封印してしまったのです。
意識と言霊も大事
講習会で結界による鳥獣対策を勧めても、実施するのは100人に1人。しかも、ほとんどが、転職組の農家ばかりでした。NPO法人のヘルパー養成講座で行った講習会でも、男性よりは、女性の直感力に助けられて、我が家で実施したいという申し出が相次ぎました。
電柵をするくらいだったら米は買った方がましと、鹿・イノシシ・サルに困っておられた農家が、最初の現場を提供してくださいました。しかし、近所の人からは、子供だましのようなことをしてと、ご主人の認知症を疑われる始末。しかし、その集落で、米が収穫できたのは、その農家でした。
見よう見まねで実施した農家から、失敗したという連絡が入るようになると、その原因を探るために現場を走り回りました。多くの現場を見て回った結果、失敗の原因がペットボトルに入れる活性液のPhの値やペットボトルの高さ、紐のくくり方にあるとポイントが絞れるようになり、確実に広めるためには、地域毎にモデル拠点を作る方が早いと考え、作業お手伝いボランティアスタッフを募って行動することにしました。
声をかけると、時間の空いているEM女性ファンが集合してくださり、彼女たちが経験で掴んだ作業方法により、短時間で広い山林や畑など、あっという間に結界を作り上げていく集団へと育っていきました。
3年目にして、集落からもぐらが消えた事例、住宅敷地にヘビやムカデが来なくなった事例、空き家のハクビシン侵入や、稲刈り後のねずみ除けなど、農業ばかりでなく日常生活への活用にも効果を発揮しました。
その過程で、設置する波動源の工夫や設置方法など、様々な試みも行い、「効果は大きく、設置はシンプルに」を目標にどんどん進化し続けました。
比嘉照夫先生が出版された『日本の真髄』にもあるように、祈りの詞がどれほどすばらしい結果に結びついているかを波動測定値で確認できる今、10年前の榊原氏の一言が如何にすばらしい助言であったかを思い起こしています。
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