EMには、さまざまな機能がありますが、その中でも一番五感でその効果を感じやすいのは、消臭能力のすごさではないかと思います。悪臭の中でも、最もその原因となるのがアンモニアで、図1は、人間が感じるアンモニア濃度をグラフにしたものです。 人間の鼻は非常に優れていて、1.2ppmという非常に薄い濃度でも臭気を感知します。ppmという単位は、100万分の1を意味する単位で、1ppm は 0.0001%ということになります。人間が、普段日常で非常にくさいと感じるアンモニア濃度は、30〜40ppm程度ですが、1.2ppmでも臭気を感じる人間の鼻は、消臭効果が99.9%以上でなければ無臭と感じません。ちなみに、一般的なトイレの臭気は9.2ppmで、鶏糞堆肥のアンモニア濃度は100〜200ppmです。
そこで、アンモニアとEM・1を密閉した袋のなかで反応させ、消臭試験をしてみました。その測定結果が図2のグラフです。500ppmという日常生活の中ではあり得ない濃度で試験しているのは、それぐらいの濃度を設定しなければ、EM・1の能力を測定出来なかったからです。 EM・1の原液、10倍希釈液は、5分間で瞬時に反応し、測定不能な濃度まで消臭していることがわかります。そして、100倍希釈液においても、2時間で500ppmから100ppmまで減少させることがわかりました。 トイレのアンモニア濃度は、せいぜい10ppm程度と考えられるので、EM・1の100倍希釈液でも十分ニオイを消すことができることになります。 このアンモニアとEM・1の反応は、5分間という非常に短い時間で起こっていることから、微生物が分解するというよりも、EM・1の中に含まれている有機酸との中和反応によるものではないかと考えられます。化学物質に頼らないでニオイを消してくれるEMは素晴らしいですね。それでは、次回もお楽しみに〜!