今治小学校の3〜4年生は、総合学習の中にEMを取り入れ、「人にやさしい、地球にやさしいくらしをくふうしよう」をテーマに、「EMボカシを活用した栽培実験」「米のとぎ汁EM発酵液で掃除をしてどれだけ汚れが落ちるか」「EM団子での浄化活動」など、年間を通してグループ別に学びを深めている。その結果を学習発表会で披露する。
子どもたちは、画用紙にイラストやグラフを書いたり、パソコンを使って写真を表示したりして、思い思いに成果を報告。原稿も見ずにテキパキと説明する子どもたちもいる。わずか1年で立派なEMインストラクターだ。
PTAが活動をサポート
初めに取り組んだのはトイレ掃除で、翌年から河川浄化、石けんづくり、プール清掃、生ごみ処理と、毎年実践活動を1つずつ増やしていく。昨年からは、ダンボールコンポストを使っての生ごみ堆肥づくりや腐葉土づくりに挑戦。ダンボールの中にピートモスとモミガラの炭を入れ、その中に給食残さを混ぜていく。しばらくうまくいっていたが、ある日ダンボールの中の生ごみが減らなくなった。「どうしたら良いか」と悩む子どもたちに、「EMを使って生ごみの分解を進める実験をしましょう」と小学校のPTAでEMインス
岡田敏樹先生は、「EM効果は野菜のできの違いで実感しました。EMを活用した総合学習に取り組む中で、子どもたちに環境意識が芽生えました。川にごみが落ちているのを気にするようになるなど、普段の生活にも影響が出ていると思います」と話す。
僕たちがEMの宣伝マン
そんな子どもたちを先生やPTAも積極的にサポートしている。トイレ清掃などにはEM活性液やEM石けん水を使っている。EM石けん水とは、EM石けんを細かくして水に溶かしたもので、毎日用意している。さらに、PTAのボランティア活動でつくられたEM活性液やEM石けんは、地域の人や周囲の学校の先生が買いに来る。その売り上げでEM資材を購入していくという良い循環ができている。
毎年1月に子どもたちの学習成果を披露する「今小バリバリ発表会」が終わると、子どもたちは、売り子に扮してEM石けんやEM活性液などを来場者に勧めていく。そんな子どもたちに触発されて、保護者や地域の人たちがEMを使うようになっていく。今治市の中心地では子どもたちが情報発信源となり、EMが広まっている。
学校におけるEMを活用した環境についての取り組みを地域のEM実践者やボランティアとともに支援していくためのネットワークです。 URL http://www.school-el.net/