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子どもたち1人ひとりがEM効果をしっかりと確信している
「皆さんの家でもEMを使ってください。EMを使う人が増えれば、私たちの地域は良くなると思います」。今治小学校(山本正則校長・児童数109人)の子どもたちが、保護者や地域の人たちの前で堂々と話をする。
これは、毎年1月に学習報告の場として設けられている「今小バリバリ発表会」での一幕。

今治小学校の3〜4年生は、総合学習の中にEMを取り入れ、「人にやさしい、地球にやさしいくらしをくふうしよう」をテーマに、「EMボカシを活用した栽培実験」「米のとぎ汁EM発酵液で掃除をしてどれだけ汚れが落ちるか」「EM団子での浄化活動」など、年間を通してグループ別に学びを深めている。その結果を学習発表会で披露する。

子どもたちは、画用紙にイラストやグラフを書いたり、パソコンを使って写真を表示したりして、思い思いに成果を報告。原稿も見ずにテキパキと説明する子どもたちもいる。わずか1年で立派なEMインストラクターだ。

PTAが活動をサポート


「EMを使うと汚れが落ちるしニオイもいい。掃除が楽しい」と子どもたち
今治小学校でのEM活用のきっかけは、前回のEL−net通信で紹介した今治幼稚園。平成13年から市で始まった「幼小関連事業」の中で、小学校の先生が幼稚園を訪れた際、トイレが臭くないことに驚き、EMに興味を持つようになった。

初めに取り組んだのはトイレ掃除で、翌年から河川浄化、石けんづくり、プール清掃、生ごみ処理と、毎年実践活動を1つずつ増やしていく。昨年からは、ダンボールコンポストを使っての生ごみ堆肥づくりや腐葉土づくりに挑戦。ダンボールの中にピートモスとモミガラの炭を入れ、その中に給食残さを混ぜていく。しばらくうまくいっていたが、ある日ダンボールの中の生ごみが減らなくなった。「どうしたら良いか」と悩む子どもたちに、「EMを使って生ごみの分解を進める実験をしましょう」と小学校のPTAでEMインス

岡田先生(右から1人目)とEMインストラクターの谷本さん(右から2人目)
トラクターの谷本さんのアドバイスで、4つのコンポストをつくった。①そのまま、②EM活性液入り、③EMボカシU型とEM活性液入り、④米のとぎ汁EM発酵液入り。3日後に温度を計ると、③のコンポストだけ23度になった。結果的に40度も超え、生ごみの分解が進んだ。

岡田敏樹先生は、「EM効果は野菜のできの違いで実感しました。EMを活用した総合学習に取り組む中で、子どもたちに環境意識が芽生えました。川にごみが落ちているのを気にするようになるなど、普段の生活にも影響が出ていると思います」と話す。

僕たちがEMの宣伝マン


3年前から取り組んでいる米のとぎ汁EM発酵液を使ってのプール清掃
何よりも子どもたちがEM活動に積極的だ。今までは春秋に1回ずつ、近くの金星川にEM団子を投入していたが、今年の1学期は「もっと回数を増やしたい」との子どもたちの提案で、学期に2回も投入した。さらに、3〜4年生の有志が、給食室から1日約50リットル出る米のとぎ汁を使って発酵液をつくっている。

そんな子どもたちを先生やPTAも積極的にサポートしている。トイレ清掃などにはEM活性液やEM石けん水を使っている。EM石けん水とは、EM石けんを細かくして水に溶かしたもので、毎日用意している。さらに、PTAのボランティア活動でつくられたEM活性液やEM石けんは、地域の人や周囲の学校の先生が買いに来る。その売り上げでEM資材を購入していくという良い循環ができている。


学級菜園では年間を通して季節の野菜をつくっている
このように今治小学校では、EM活用の様々な取り組みを6年続けている。先生が替わってもEM活動が引き継がれている。山本校長は、「このような活動は、イベント的に取り組んでは子どもたちの実になっていかないと思います。子どもたちのやる気とPTAがサポートしてくれるから続けられます。また、この地域は、町の真ん中にも関わらず自然環境を大切にしようという思いがあります。それがEM活用の取り組みに拍車をかけているのではないでしょうか」と語る。

毎年1月に子どもたちの学習成果を披露する「今小バリバリ発表会」が終わると、子どもたちは、売り子に扮してEM石けんやEM活性液などを来場者に勧めていく。そんな子どもたちに触発されて、保護者や地域の人たちがEMを使うようになっていく。今治市の中心地では子どもたちが情報発信源となり、EMが広まっている。

掲載日:2008年12月8日
EL−net(環境学習ネットワーク)とは

学校におけるEMを活用した環境についての取り組みを地域のEM実践者やボランティアとともに支援していくためのネットワークです。
URL http://www.school-el.net/

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