そうした中、愛知県半田市では、10月5日、水の浄化を中心にした講演会「水の蘇生は地域の活性化!みんなでやろう 地域の河川浄化」(主催:河川浄化半田大会実行委員会 後援:半田市・半田市教育委員会・半田商工会議所・半田観光協会など)が開催され、台風の接近にもかかわらず、約400人が参加しました。
開催の準備には、知多の自然を良くする会(通称;湾・ワン・浄化市民塾)が中心になり、知多半島の阿久比町・武豊町・美浜町・常滑市のボランティアのメンバーが応援に駆けつけ、愛知県でのEM水質浄化活動のピーアールに一役買っていました。
事例発表要旨
半田市板山町を流れる「神戸川」にもう一度メダカやホタルを呼び戻したいという思いから、地域資源の竹炭で水質浄化活動を行い、10年かけてホタルの再生を果たした。現在は、月2回公民館たけの子クラブを開催し、門松作りや凧揚げ、神戸川でいかだ乗りなど遊びを通して、次世代と共に豊富な竹材で里山再生を目指す。伐採した竹は、スパイラル管窯2基を使って竹炭、竹酢液を製造。年に1回各家庭に配布し、各家庭の排水溝に入れてもらうなどして、川に汚れた水を流さないようにと呼びかけ、啓発、啓蒙活動を続けている。
半田運河の魅力をさらに高めて、半田の観光の一大拠点に育てあげると同時に、四季を通じ市民の憩いの場とすることを目標に発足。会長の榊原伊三氏は元市長。会員と地元住民が運河周辺のごみ拾いや草取りを行い、遊歩道には2年間で1万本の水仙を植えた。観光ガイド協会などと共催でウォーキング大会を開催し、年々参加者が増えるている。今年で第3回となる「手づくりいかだレース大会」では、参加者全員で約5,000個のEM団子を運河に投入した。半田運河上流の十ヶ川の起点である阿久比ポンプ場で、EM活性液を1トンずつ毎月2回放流し、浄化のテストを行っている。
http://www.cac-net.ne.jp/~nabata/
稗田川の上流から下流に位置する地区住民が参加し、乙川全域で取り組む河川浄化活動。 昔は、多様な魚の宝庫だった稗田川が、「生活排水が多く流れ込む稗田川などでは、汚れた水の中でも生息できるヒメモノアラガイなど・・」と郷土誌に書かれる事態になり、発奮。 市民活動助成金を活用して、「みんなでキレイな川にしよう」と立ち上がった。地域住民や乙川中学校生徒が清掃後、自然観察会(市環境課主催)を行い実態を調査した。住民で培養をしたEM活性液を投入して、シジミ復活をめざす。
http://530tokoname.web.fc2.com/
瑞穂町内の桜並木の保護、花壇づくりや清掃活動などを行うボランティア団体。資金づくりと環境保護のために廃油を回収、石けんをつくる。リサイクル石けん使用者からは、「食べられる油が原料なので安心」「人体の油汗、機械の油汚れなどがよく落ちる」「入浴などの使用で皮膚の脂肪分を過剰に奪い過ぎない」「肌のつっぱり、カサカサにならない」「化学反応に敏感なアレルギーの人からはピリピリしないでしっとりす」などの声をもらっていたが、2年前からEM入り石けんに変更したところ、「泡立ちが良くなった」「使用中のヌメリ感がなくなった」「洗浄力が増して、洗い上がりの白さが増した」「廃油のニオイが感じられなくなった」など好評で、廃油石けんの使用者が増加中。