桑折町では15年以上前から環境アドバイザー制度を設け、EM生ごみ堆肥化によるリサイクル活動を推進してきた。それらと連動するように婦人団体である「桑折町くらしの会」や「桑折町商工会女性部」が、EM活性液、EM廃油せっけん作り等の活動をはじめ、さらに、より機動的にEMの普及や活用を図るため、今年9月には町内外の有志により「こおりEMエコクラブ」が設立された。
原子力災害による桑折町の仮設住宅の入居者は約230世帯。その他、借上げ住宅で生活する避難者もいる。ここへの入居者はすべて双葉郡浪江町からの避難者だが、同一町内からの避難とはいえ、避難指示の遅れや不徹底から着の身着のままの避難で県内・外を転々として、ここに落ち着いたケースが大半であり、「当初は隣人の顔も分からない環境であった。」と応急仮設住宅自治会の小澤是寛会長は話している。