4200個のEM団子

ボートにEM団子を乗せていざ海へ

EM団子を投げ入れる

地元テレビ局から取材を受ける真壁さん

資材を提供するEMJは海岸へ流れ出る田越川へ投入
今年で3回目になるEMによる全国一斉浄化作戦が、海の日の7月16日に全国各地で行われました。主催者のNPO地球環境・共生ネットワークによれば、今年の目標は、EM団子100万個とEM活性液1,000トンを投入するとのことで、EMで海の生態系が蘇ってきた三河湾や伊勢湾に続けと、各地の取り組みも盛り上がっています(開催地数などは集計でき次第掲載)。

WEBエコピュアでは、今回は神奈川県相模湾の逗子海岸を取材しました。主催はNPO法人逗子・海岸クラブ(真壁克昌理事長)。毎月第一土曜日にサーフボートなど無料で体験できるイベントと同時に海岸の清掃など精力的に行っている団体です。10日前に子どもたちがつくった4,200個のEM団子は、しっかりと菌糸が張り、団子づくりから参加した子どものひとりは、「あの土のお団子が、こんなに白くなってびっくり」と目をまるくしていました。EM団子は、浅瀬までボートで運び、日本人初代プロサーファーの井坂啓己さんの合図で一斉に投げ入れました。

逗子市では、4年前から同クラブと協働で、EMを使った海岸と海水の浄化活動が行われており、黒くなっていた海岸の砂も白く蘇り、海岸に打ち上げられた海藻の腐敗臭も激減、ウミガメが産卵に訪れたりと、目に見えて浜の美しさが戻っていますが、EM団子投げを行うのは今年が初めて。

また、逗子海岸の隣に位置する鎌倉海岸の由比ガ浜―材木座海水浴場とのあわせて23軒の海の家でもEM活性液が使われ、海水浴シーズンの50日間、相模湾にEMが流されます。EMが使われるようになったきっかけは、海の家の厨房やシャワー室などの排水の大半が浸透枡を通して砂浜の地下にそのまま流れるため、海岸周辺の住民から「臭い」と苦情が寄せられたこと。これを機に鎌倉海岸・海の家協同組合がEMによる排水浄化の実験を実施し、その結果、使用前とシーズン終了時で比較すると、大腸菌群が360分の1に減少する効果が実証されました。これを受けて、2005年には海の家でEMを本格活用することが決定。「来年は、湘南海岸がつながって海の復活ができたらいい」と関係者は相模湾の浄化に心を寄せています。

NPO逗子 海岸クラブ
http://blog.goo.ne.jp/zushi-no1

2012年7月31日


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