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EMで山紫水明の郷を目指す森会長


「明るい会」の活動に感謝する水野光二瑞浪市長
瑞浪市明るい社会づくり推進会(会長・森基美 会員750人)の40周年を記念する大会が10月2日、市総合文化センターで開催され、EMの開発者・比嘉照夫名桜大学教授が講演を行いました。

同会は感謝、協調、奉仕を基盤として平和で明るい社会をつくる運動を行っている団体で、2005年に環境部会を設置し、東濃EM総合研究会などと協力してボカシづくりや学校プール清掃など、EMを使った自然農法の普及や環境問題の解決に取り組んでいます。

今回は、市内の会員と近隣のEM実践者約700人が参加し、3つの事例報告を行い、比嘉教授が「日常的なEMの活用が危機管理の原点」と題して講演。参加者からは、「私たちが日ごろ使っているEMが、災害や放射能対策にもなるなんて、考えてもみなかった」など感想の声が聞かれました。

事例発表

①環境浄化活動から遊休農地を
自然農法の実証圃として有効活用
瑞浪市明るい社会づくり推進会


  生ごみ循環野菜を広める水野さん


  瑞浪市農業祭に出店
環境部長 水野邦夫さん

2005年から休耕地を借り受け、EMを活用した「自然農法の実証圃」を開始。現在は、水田と畑あわせて約4,000㎡。2006年からは、(財)自然農法国際研究開発センターの織田安雄さんの協力で、毎年3月から12月まで月1回の自然農法研修会を開催している。有機肥料には、EMボカシU型や有機JAS認定発酵肥料、EM生ごみ堆肥を使い、ナスとネギの混植するコンパニオンプランツ、畑の周りにソルゴを植えるバンカープランツなどの方法を用いて、病害虫を防いでいる。その結果、無農薬、無化学肥料で、ダイコン、タマネギ、ハクサイ、サトイモ、カボチャなど延べ35品目を栽培し、瑞浪市農業祭やアグリ直売所のEMコーナー、隣の多治見市での「生産者と消費者を結ぶ交流会」にも出荷し、評価を得ている。市民でもEMを使えば自然農法を行えることが実証されたが、これからは家庭から出る生ごみから農産物を産む産学民間連携による食品リサイクルシステムを検討していきたい。

②EM生ごみ堆肥で地域活動
18年続く花や野菜のコンクール
環境浄化をすすめる会名古屋


  活動報告をする筒井さん


  力作ぞろいのトマトを審査


  市長と記念撮影する子どもたち


  EM発酵液をつくる


  EMが危機に役立つと語る比嘉教授


  お土産はEM発酵液
代表 筒井政雄さん

大自然を規範として美しく健康的な蘇生型社会の実現をめざして活動を展開し、現在拠点は名古屋市内とその近郊10か所、会員数は239人。「EM浄化活動のファンをひろめよう」というスローガンのもとで、EM生ごみ堆肥を活用した花や野菜のコンクールを開催し、今年で18年になる。昨年の「2010ユートピアを考える集い」では、花、野菜、子ども部門を設け、EM大賞や優秀賞を選んだ。自然農法産野菜つめ放題や試食コーナーも大評判になり、たくさんの市民にEMとのふれあいをしてもらい、自然農法への興味を持ってもらうことができた。こうした活動の中で、玉子パックにキュウリを植える方法やトマト栽培に傘をさす方法などユニークな栽培法が生まれ、プランターで生ごみを土にかえす技術も年々進歩している。循環型社会のひな型を目標に活動してきたが、さらに自然農法や環境浄化の取り組みを通して、EMファンを増やしていきたい。

③「総合的な学習の時間」における実践
〜環境に役立つ「EM」の活用〜
瑞浪市立瑞浪小学校 5年生児童

「ふるさと再発見」をテーマにした総合的学習の授業で、5年生がEM発酵液をつくり、プール掃除や川の浄化活動を行っている。瑞浪小学校の元校長先生ふたりが指導にあたり、「EM」が環境に果たす役割や活用法について学んだ。子どもたちは、家庭から持ってきた米のとぎ汁を使って、EM米のとぎ汁発酵液をつくって、さまざまな活用を試みている。食器をEM発酵液につけて洗うことや米のとぎ汁EM発酵液を噴霧してトイレ掃除を行うなど、化学洗剤を使わない暮らしができることを実感している。こうした活動を通して、郷土を愛する気持ちを育んでいる。

比嘉照夫教授の講評と講演要旨

「瑞浪市明るい社会づくり推進会」が、EMを使ってその志を遂げていることに心から喜びたい。生ごみを堆肥にして野菜を栽培し、マーケットをつくり、交流していることは、新しい農を中心にした社会を創造していることを意味している。菜園を中心にした収穫祭は、形骸化した祭りを本来の意味で再生している。また、子どもたちにも、自分の責任で問題解決できる社会人としての素養がしっかり伝えられているのは、すばらしい。これからも、さらに明るい社会づくりをすすめていただきたい。

3月11日以降、大地震による津波や塩害、放射能汚染に対するEMの使い方をインターネットサイトで発信続けてきた。チェルノブイリ事故で放射能汚染はEMで解決できるという実証をはじめ、世界各地の災害にEMが使われ問題解決をしてきた。ぜひ、危機に役立つEM技術をたくさんの人に役立ててもらいたい。

2011年10月14日

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