平成17年からEM団子、EM活性液投入
今年で41回目になる橋洗いだが、平成17年の第35回橋洗いから川の浄化につながるようにとEM石けんの使用が始まった。さらに川底に溜まったヘドロを分解するEM団子の投入も行われてきた。18年12月にはEM研究機構やNPO法人地球環境・共生ネットワーク(U―ネット)の技術協力で、EM活性液の培養装置が千代田区西神田に設置され、毎週10tのEM活性液を放流している。橋洗いに端を発した浄化活動は、現在日本橋川から神田川、外堀へと広域的広がりを見せている。すでに、総計(平成23年7月末現在)で31万500個のEM団子、2424tのEM活性液が投入され、水質の改善に伴い鮭や鮎の遡上が確認されるなど各所で自然生態系の復活が報告されている。
なお、今年4月には、架橋100年を記念して水質改善が進む日本橋側に新しく船着き場が完成。日本橋発着で東京湾を周遊する「日本橋クルーズ」は、地元にとって新しい観光の目玉になると期待されている。