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善循環の輪・新潟南部の集いin三条
エコ市民も注目!EM情報が満載



自己管理が大事と話す杉本理事長


医療分野を研究中の新谷研究員


JA宮崎中央高岡支店女性部作成ラベルつきの活性液


EMについて研修するリーダーたち
「善循環の輪・新潟南部の集いin三条」が7月10日、新潟県三条市の燕三条地場産業振興センターで開催され、健康や環境に関心のある市民で300人収容の会場は満席となった。

主催者を代表して大会実行委員長の山上智恵子さんが開会挨拶をした後、杉本一朗沖縄照甦クリニック理事長が「日本の医学の現状と予防医学」と題して、講演。日本のマスコミでは報道されていない捏造された可能性の高い新型インフルエンザのパンデミックをはじめ、ワクチンと自閉症の因果関係、心疾患とコレステロールの関係を覆すデータ、無視できない電磁波問題など、経済優先の日本の医学事情について話した。情報公開されていない日本では、自分の健康は人任せにせず、自己責任で守っていかなければならないことを訴えた。

続いて、東京女子医科大学国際統合医科学インスティテュート研究員の新谷正樹さん(イーエム研究機構取締役研究部長)が、研究者の立場からEMを構成する微生物について解説。

さらにコスタリカのアース大学で研究した経験を元に指導にあたったエクアドルのEMバナナを紹介。慣行栽培と比較して高い栄養価と日持ちがすることでコンビニのローソンが取り扱いを決めたことを披露した。

また、イーエム研究機構の地域振興担当・芝幸一郎さんが、東京湾再生と宮崎県の口蹄疫についてのホットな話題を提供。東京湾については、地学的に日本橋川のEM浄化の波及効果を説明した。さらに飯田橋付近のカフェが団子をお堀に投入した結果、ホタルが2年連続して鑑賞できるまでになったことなど東京の水辺の変化を紹介した。口蹄疫については、移動制限が最初に解除になったえびの市では、EM効果に注目したJAえびのが勉強会を実施していることや、高岡町や綾町では活性液を配布して2次、3次被害を防いでいることなどを報告した。

三条市での事例発表は以下の6例。企業でのEM活用が3事例、ボランティア活動が1事例、家庭での活用2事例で、バラエティに富んだ発表となった。なお、翌日には上級インストラクター講座が2日間にわたって開催され、新潟県の20人を含む55人が受講した。この講座は、すでに3年間全国で実施され、600人近いEMのリーダーが誕生している。

事例① EM活用によるトイレ及び社員食堂の清掃
コロナリビングサービス㈱ 山上智恵子



  EMWをシュッシュするだけでキレイに


  本社の庭の池の浄化にもEMが
コロナリビングサービスは、新潟県三条市で起業して創業70年になる石油暖房機器メーカー㈱コロナの子会社。県内にあるコロナ工場など5施設のトイレ・休憩室・社員食堂の清掃にEMを活用している。全従業員1230名、使用するトイレ83ヶ所、便器476基を16人のスタッフで作業。1人あたり25基の便器を清掃していることになる。以前はニオイなどの苦情がたくさん寄せられたため、環境にやさしく衛生的でしかも効率のよい清掃の方法を模索し、その結果EMWの希釈液、EMプリン石けん、EM固形石けんを活用することになった。その結果、悪臭が激的に軽減。さらに清掃時間の短縮、経費削減などに成功した。現在では、38ある浄化槽では、5cmだった透視度が25cmになった場所もある。また、厨房から活性液を流したところ、グリストラップの汚れは激変。冬場にできやすい油のかたまりも減って、清掃業者に絶賛されている。現在では、サウナ用のタオルの洗濯や、会社ぐるみでの花いっぱい活動にもEMを使っている。



  玉ねぎ畑 1年分確保


  ずらり並んだ自家製加工品


  家庭から持参した米のとぎ汁でEMを培養


  ピカピカになったプール



  生ごみ回収から発酵が始まるオリジナル生ごみ収集車
事例② 家庭菜園におけるEM活用
三条市 的山トシ

プランターの土に生ごみとEMボカシを混ぜ込み、野菜を栽培することからスタート。安全で安心して食べられる有機野菜は、自分で自給するしかないと6年前から畑を借りて本格的な野菜づくりを始める。「EMでつくる家庭菜園」(㈱EM研究所発行)を教科書にEM生ごみ発酵肥料や落ち葉堆肥などを使って循環型の菜園を実現。ことに落ち葉をビニール袋につめてEMボカシをまぜ、一冬寝かせた落ち葉堆肥は、土づくりに効果があった。タマネギ、イチゴ、トマトなど四季折々の野菜を栽培している。トマトなどは、自家採取し、畝間に乾燥したみかんの皮を置くなど工夫している。たくさん収穫できるので加工品に挑戦。手づくりの紫蘇ジュースなど、家族や友人に好評で、楽しい菜園づくりに励んでいる。

事例③ 米のとぎ汁EM発酵液によるプール掃除
エコ・ライフよしだ 杉本謙一

生ごみリサイクルによる生ごみ減量化を目的に発足した「吉田町EM友の会」が、合併を機に「エコライフよしだ」となり、環境教育にも取り組む。旧吉田町時代には、行政の協力でEMボカシT型の無料配布などを行なってきたので、住民の間でEMへの理解はある。吉田中学校などをはじめ、1昨年には分水小学校、吉田小学校のプール清掃にEM活性液を投入。今年は、学校の予算軽減のために米のとぎ汁を利用したEM醗酵液づくりを各家庭で行い、培養過程を体感してもらった。その結果、経費は3分の1に減っただけではなく、児童を通して各家庭の環境に対する意識も高まった。清掃は、水に浮いている藻をブラシで流すだけでキレイになり、清掃時間も短縮。米のとぎ汁効果を実感している。

事例④ EMによる肥料づくり
クリーン三条㈲ 星野正義

一般および産業廃棄物処理業者のクリーン三条㈲は、資源循環を目的に食物残渣資源事業と廃食用油精製事業を行なっている。給食センター、スーパー、魚屋、レストランなどから生ごみを、EMと糖蜜で1次発酵できる収集車で回収。さらにモミガラと剪定木などの木質を加えて約2か月2次発酵させ、年間200tの生ごみを肥料化している。このEM生ごみ肥料を農家が使い、できた野菜は、生ごみの供給場所で買ってもらう仕組み。生ごみ肥料を使った農家では、病害虫も少なく、連作障害も出にくいと聞いている。できた野菜の糖度も高く、日持ちがしておいしいと評判で、三条市の小学校の給食食材として使われている。また、生ごみ収集車などすべての燃料には、4,000リットルの天ぷら油をBDF化した代替軽油を利用しCO2削減に貢献している。

事例⑤ EM石けんづくりと利用方法
三条市 大樌久美子

廃油石けんづくりを始めて18年、EM石けんを始めて6年ほどになる。そのきっかけは、友人にEM石けんをもらい使ってみたところ、その汚れ落ちの良いのにビックリしたことから。その後、町内の婦人会でメンバーとEM石けんづくりをはじめ、たくさんの人に


  子どもたちも楽しく作業


  EM廃油石けんに使うもの
EM石けんのよさを広めている。一番驚いたことは台所で使っていると外の配水溝や配水管の汚れが落ちて、掃除しなくてもよいこと。三条市内では「栄消費者の会」でもEM廃油石けんをつくっているが、これからも環境をよくするEM石けん仲間を増やしていきたい。

事例⑥ EMによる染色工場の汚泥対策
見附染工㈱ 閏間敏雄



  ポリエステル染色工場内部
当社は、プロ野球のユニフォームの染色などを中心に合成繊維とニットの染色加工を行なっている。刈谷田川から1日5000tの水を取り入れ、同量の処理水を同川に排水している。この量は、見附市(約14,000世帯)の全世帯が使用する水と同じ。平成5年からEMを染色排水の臭気を抑えるために採用。臭気抑制だけではなく、汚泥を減少効果も確認し、現在では排水処理施設にEM活性液を45日ごとに10t投入。産業廃棄物の汚泥排出量は、97%削減。汚泥処理のコストダウンとともに環境負荷を最低限に抑えた稀有な染色工場となっている。

(2010年7月22日)

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