開会挨拶に続き、EMわくわくネット三重世話人の小川敦司さんが、「伊勢湾浄化に向けた活動の広がりと今後の目標」と題して事例発表を行い、「伊勢湾でもさらにEM浄化活動を続けて、三河湾に合流しよう」と参加者に呼びかけた。
続いて「EMを取り巻くこれからの展望」と題して比嘉照夫名桜大学教授の講演が行われた。比嘉教授は、小川さんをはじめ長年河川浄化に取り組んでいるボランティアに感謝の意を伝え、現在注目されている東京・日本橋川の取り組みや海外の事例について写真を見せながら詳しく話した。
第2回EM教育懇談会も開催
比嘉教授は、「EMを使うことが他人のため、社会のためになるという認識を学校に植えつけることが大事。そうなれば担当教諭が変わっても継続できる」と話し、「EMは微生物なので、人の扱い次第で効果が変わることを十分認識してほしい」と付け加えた。同会には、環境学習ネットワークの比嘉節子代表も参加。県内では58校がプール掃除にEM活用していることを報告し、さらに多くの学校の参加を呼びかけた。
2009EM活用交流会事例発表要旨 「伊勢湾浄化に向けた活動の拡がりと今後の目標」 EMわくわくネット三重代表世話人 小川敦司さん
これらの実績をもとに9月19日、愛知・三重県にまたがる「伊勢湾・三河湾浄化大作戦」をボランティア団体と連携して決行。当日は約3000人が参加、EM団子約5万個とEM活性液90トンが両湾に投入された。三河湾は、日本一汚い湾と言われ、天然記念物のスナメリが絶滅寸前の危機にあった。しかし、平成11年からスタートした湾に注ぐ矢作川上流にある額田地区の浄化活動の効果か、再びスナメリが生息するほどキレイな水質を取り戻した。
比嘉教授講演要旨
国外では、マレーシアのペナン州で8月8日に行われた「世界EM団子(EMマッドボール)の日」で、120万個のEM団子を市民総出で海に投げ入れた結果も出ており、日本でも「伊勢湾・三河湾浄化大作戦」を機に来年は全国一斉EM河川浄化大作戦が行われることに期待している。
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