また、(財)日本土壌協会の猪股敏郎専務理事から「生ごみ堆肥施用効果と利用促進に向けて」と題する発表があった。猪股さんは、これまで同交流会で発表した事例を追跡。生ごみ堆肥の施用量や方法、作物変化、収量の推移、食味など慣行農法作物と対比分析した結果を「生ごみ入り完熟堆肥施用が最も根の発達や生育が良い。糖度やビタミンCが増加し、硝酸性窒素が減少、品質向上が認められる」と報告。課題として「作物の特性にあった堆肥の生産」を挙げた。
官民協働意識で環境景観保全
テーマ別分科会では、生ごみ堆肥化にEMを活用した報告が目立った。分科会「市民と行政の協働で生ごみ原料・堆肥化推進」で発表した埼玉県戸田市の事例「フェルトガーデンで屋上緑化・花あるまちづくり」では、EM生ごみ発酵肥料と古布リサイクルフエルトを活用した緑化システムなど官民協働による多様なEM活用が紹介され、参加者は高い関心を寄せていた。
冊子 生ごみは宝!家庭でできる生ごみ堆肥化
外部リンク
NPO法人有機農産物普及・堆肥化推進協会 http://www.taihika-kyokai.or.jp/