集いでは、EM実践者10人が各々8分の持ち時間の中で、事例発表と同ネットワーク会長・比嘉照夫琉球大学名誉教授との質疑応答が行われた。発表者の1人、保育士専門学校講師の濱中竹子さんは、保育園の環境衛生にEMを活用することを提案し、授業のカリキュラムに導入。「化学物質による環境汚染から乳幼児を守る方法として、保護者にもEMを勧めたい」と話した。
また、「健康と田んぼはつながっている、そして海も」と題して発表した海苔養殖家の星博さんは、半漁半農家。病気に負けて海苔にならない問題を、農業で効果を知ったEMで解決し、酸処理を行わずに海苔の養殖にも成功した。「土と海の環境汚染を解消し、安全でおいしい米と海苔で、人々の健康に貢献できてうれしい」と心境を語った。
生ごみ堆肥化から物質循環の仕組みまでの学習結果を発表した、仙台市立高森中学校の公平歩美さんと稲村祥子さんは、比嘉教授がEMを開発しようと思ったきっかけと苦労について質問。
他にも参加者から、「光合成細菌」や「重力波」についてなど、学問的に未知な部分について質問があり、会場は一転研究室のような雰囲気になった。大学並みの講義が続き、参加者は時間を忘れて授業を楽しんだ。 なお、この大会を記念してEMエコ川柳を募集。最優秀賞には、及川京子さんの「EMの話弾んで友となる」が選ばれた。