そんななか、被災地でEMがどう使われたのかを学び、知恵を集めてこれから起こるであろう被害を少なくしていこうという緊急集会が、2月18−19日に山形県上山市で開催されました。主催したのは、20年間チェルノブイリ原発事故で被災した子どもたちの保養活動を行っている「チェルノブイリへのかけはし」とEMを長年日常的に使っている有志がつくるEM女子会。「チェルノブイリへのかけはし」代表の野呂美加さんは、福島第1原発事故発生後すぐに20年におよぶ体験をもとに日本の子どもたちがチェルノブイリの子どもたちのように重症化する前に大人たちが総力をあげてするべきことを発信しています。そのひとつがEMで、若いお母さんたちの間で話題になっていることもあり、EMの信頼すべき情報と正しい使い方について、早急に広く伝えることが必要とのことで、野呂さんをはじめ有志の女性たちが、急遽全国に呼びかけたものです。
2日間で延べ320人の参加者の中には、福島から北海道へ避難している若いお母さんなどの姿も見られました。テーマは、@被災地での悪臭対策、A農家の塩害、土壌の放射能対策、B健康対策の3つで、両日で計10人が事例発表を行いました。これらの内容について、5回に渡ってレポートします。