主催者代表で福田昭夫同ネット理事の挨拶につづいて登壇した来賓の宮田大北海道農政部生産振興局長は、「北海道は食料供給地としての需要に応えられていない現状がある。生産力の強化が課題で、高収益で高品質な農産物の生産に効率的技術を取り入れていくことがますます必要になっている。EMは進化する技術、画期的な技術として様々な分野で活躍していることは承知している。今後道内でどのように活用していけば良いかを考えていきたい」と挨拶。また、会終了後に行われた懇親会に参加した窪田毅副知事も、「EMのクリーン農業がベースとなり、安全、安心はあたり前の農業生産地になるよう研鑽していきたい」と話すなど、道行政担当者のEMへの関心の高さが伺えました。
札幌市近郊140か所に「ぴよちゃんクリーニング(http://www.acelaundry.co.jp/)」の愛称で店舗展開する株式会社エースランドリー(菊地紀雄会長)は、平成17年にEMを導入。ワイシャツ洗浄やドライクリーニング、布団洗い、ジュータン洗いのほかにブランドバックや靴クリーニングもEM活性液を使用して洗浄している。汚れ落ちが良くなり、黒ずんでいたものが白く、消臭効果も抜群だという。
障がい者支援施設「北星園」が就労の場を確保するために平成15年に立ち上げた「安心生産農園」は、平成23年就労継続B型事業所として独立。28年にはレストラン「ポロ」を併設。合鴨の飼育(現在12000羽)、加工、販売と有機農産物の栽培、販売をする。EM技術を駆使して廃棄物が一切出ない自己完結型農業・循環型農業を実践する。
酪農業三代目。面積100haの大規模牧場で、24時間放牧をしている。自然と調和した完全無農薬の草地づくりに取り組む。発酵させた牧草を食べた牛の糞が土に還ることで土中の善玉微生物が活性化する環境づくりで、"土よし、草よし、牛もよし。すべて健康に育てば、牛乳は本当においしくなる"とアピール。三澤牛乳は「濃厚だけど、さっぱりしていて美味しい」と評判を得ている。 【三澤牧場】 http://www.misawa-farm.jp/company.html
平成17年、三笠市(現在:人口約9000人・5056世帯)に生ごみ資源化による食と農の地域循環型エコまちづくりを提案。バイオマスタウン事業で国の承認を得て、リサイクルセンターが稼働して10年。市内全域から回収した生ごみをEMボカシと混合して発酵肥料化。現在、年間約650tの生ごみで約160tの有機JAS対応の発酵肥料を生産している。 新篠津村の大塚ファームでは、三笠市でつくられたEM発酵肥料を導入して有機農業へ挑戦。有機農産物の付加価値を付けた6次産業化商品の加工・開発を農商工連携で目指している。※詳細は後日レポートで紹介 【大塚ファーム】 http://otsukafarm.com/
大規模複合農家でEM自然農法歴25年。ハウスメロンでは希少な有機JAS認証を平成14年に取得。しかも連作25年。大豆も有機JAS認証で連作19年になる。現在JA新篠津村の専務として、後継者育成に尽力している。新篠津村は、平成6年に農業振興センターを設立し、EMボカシ製造機やEM活性液製造機を設置して有機JAS認証取得をめざす農業者らを支援している。
文責:鹿島