●海岸でEM徹底散布
業務委託先であるNPO法人地球環境・共生ネットワークが海水浴期間を除く5~10月の間、1回2tのEM活性液を月2回逗子海岸西浜に散布している。
その結果、悪臭が緩和され、汚泥も収まってきた。今後は、海岸に打ち寄せる海藻を埋め立て処理する時にも、EM活性液を散布する計画をしている。
また、「逗子海岸営業協同組合」が営業する海の家もEM活性液を活用。調理室やシャワー室から、海の家の床下の浸透マスにEM活性液を流したところ、大腸菌の数が激変。悪臭も消え、従業員や利用客にも好評だった。この効果が新聞にも報道された影響もあり、鎌倉や葉山、三浦の協同組合関係者から問い合わせがあり、湘南海岸沿いの町にもEM浄化活動が行われるようになった。
●川も池も家庭もEMで掃除
昨年は、久木大池にEM活性液とEM団子5,000個を投入して観察中。この取り組みには、地域の久木中学校の生徒が参加した。
また、市民に無料配布されているEM活性液は、市の行ったアンケートによれば、ヌメリなどの汚れに効果ありなどと好評。逗子市を中心に活動する市民グループ・生活環境ワーカーズ・コレクティブ「グリーンベル」が、EMを用いたエコクリーニングを市の広報誌で提案し、市民から「私もやってみたい」などの声が寄せられた。
●生ごみ堆肥を農園に使用
EMによる堆肥化やコンポスト、電動式など半額補助を利用した世帯は、10年で約1700世帯。市民農園の1/3は、生ごみを土に戻す市民のため確保されているが、農地がほとんどない地域なだけに「もっと、生ごみを戻す市民農園を」という声も出ている。[2007/3/13]