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美しい浜の再生にEM活用 ─ 神奈川県逗子市

逗子市は人口約6万人。夏には、人口の5倍にあたる30万人がマリンスポーツを楽しむために訪れる。全国でも屈指の美しい海岸も、近年汚泥の堆積や悪臭、砂浜の黒色化など、深刻な問題を抱えるようになった。この解決のためにEMが活用され、効果を発揮している。また、川や池の浄化、生ごみ堆肥化など幅広くEMが使われている。なお、浄水管理センターで培養されているEM活性液が市民に無料で配布され、市民が家庭で使える仕組みができている。

 

●海岸でEM徹底散布

 

海岸西浜にEM活性液を散布中
海岸西浜にEM活性液を散布中
経済観光課による「美しい浜再生業務」では、1年間の試験期間を経て、平成16年からEM技術が導入されている。

 

業務委託先であるNPO法人地球環境・共生ネットワークが海水浴期間を除く5~10月の間、1回2tのEM活性液を月2回逗子海岸西浜に散布している。

 

その結果、悪臭が緩和され、汚泥も収まってきた。今後は、海岸に打ち寄せる海藻を埋め立て処理する時にも、EM活性液を散布する計画をしている。

 

また、「逗子海岸営業協同組合」が営業する海の家もEM活性液を活用。調理室やシャワー室から、海の家の床下の浸透マスにEM活性液を流したところ、大腸菌の数が激変。悪臭も消え、従業員や利用客にも好評だった。この効果が新聞にも報道された影響もあり、鎌倉や葉山、三浦の協同組合関係者から問い合わせがあり、湘南海岸沿いの町にもEM浄化活動が行われるようになった。

 

●川も池も家庭もEMで掃除

 

池が中学生の環境教育の場に
池が中学生の環境教育の場に
環境管理課が行う川や池の環境対策にも、EM活性液が使われている。平成17年度は、市が業務委託した業者が、市内の中心を流れる田越川などの4ヶ所にEM活性液を散布。

 

昨年は、久木大池にEM活性液とEM団子5,000個を投入して観察中。この取り組みには、地域の久木中学校の生徒が参加した。

 

また、市民に無料配布されているEM活性液は、市の行ったアンケートによれば、ヌメリなどの汚れに効果ありなどと好評。逗子市を中心に活動する市民グループ・生活環境ワーカーズ・コレクティブ「グリーンベル」が、EMを用いたエコクリーニングを市の広報誌で提案し、市民から「私もやってみたい」などの声が寄せられた。

 

●生ごみ堆肥を農園に使用

 

活性液配布用タンクを市役所の玄関脇に設置。市民に無料で配布
活性液配布用タンクを市役所の玄関脇に設置。市民に無料で配布
さらに、生活環境課では、平成8年から生ごみ処理容器購入費助成事業も行われ、年に2~3回EM密封容器などの使用方法に関する講習会も開かれている。

 

EMによる堆肥化やコンポスト、電動式など半額補助を利用した世帯は、10年で約1700世帯。市民農園の1/3は、生ごみを土に戻す市民のため確保されているが、農地がほとんどない地域なだけに「もっと、生ごみを戻す市民農園を」という声も出ている。[2007/3/13]


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