ウェブ エコピュア
EMとは?
特集・レポート
連載
投稿ひろば
用語集
FAQ
出版物のご案内
EM情報室について
リンク
サイトマップ
プライバシーポリシー
エコ・ピュア ウェブマガジン 特集
民官学産で展開する環境改善 - 島根県安来市

行政と市内の環境団体とで構成する「EM環境保全推進協議会」は、市の委託で剪定くずや刈り草の堆肥化事業に取り組んだのを皮切りに、生ごみの堆肥化や水路・河川の水質浄化、環境教育・プール清掃などにも活動の場を広げている。堆肥は市民に好評で、ごみ減量効果も上がっている。EM活性液は市施設の作業所及び公民館の2か所で作成し、市民に無料配布されている。
●8団体で構成する推進協議会
モデル地区の水路へのEM活性液投入 画像
モデル地区の水路へのEM活性液投入
剪定くずや刈り草の堆肥化が始まったのは、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(平成13年改正)により野外での焼却が禁止になったことがきっかけ。15年に、自治会代表者協議会や連合婦人会、PTA連合会、JAやすぎ精米センター、やすぎ環境と未来を考える会、安来市、市教育委員会など7団体で構成する「EM堆肥化バンク推進協議会」を設立し、EMによる堆肥づくりをスタートした。

翌16年に水質浄化事業が加わったことから、名称を「EM環境保全推進協議会」に改称。現在、「EMで自然と生命を育む会」が加入したことで協議会メンバーは8団体になり、幅広いメンバー構成と活動内容は住民の関心を集めている。
●3年間で336立方メートルの堆肥作成

清掃ボランティア活動などで収集された植物性廃棄物(剪定くず、刈り草)は、事前に事務局(市市民福祉部環境衛生課)に連絡をし、市内穂日島(中海干拓)にある堆肥場へ直接搬入する。初年度の搬入量は軽トラックに換算して65台分だったが、17年度は208台で、堆肥化は初年度76立方メートル、翌年90立方メートルで17年度は170立方メートルになった。事業費も初年度200万円から17年度は約310万円になった。

事業費が増えている背景に関しては、(1).野外焼却が減少、(2)可燃ごみの減量化、(3)廃棄廃棄物を堆肥として再利用され市民に好評、(4)環境問題に対する市民の意識を啓発、などのメリットとして評価されている。

●フル活動するEM活性液
EM活性液を投入したプールの清掃作業 画像
EM活性液を投入したプールの清掃作業
EM活性液は協議会が作成し、24公民館に設置した100リットルタンクに補充され、市民は無料で使用することできる。17年度で年間、1万8,000リットルが無料配布された。

同協議会が堆肥化事業と併せて取り組む水質浄化事業では、水路や河川から中海へ、そして日本海の水環境回復までをめざしている。第1段階でモデル地区を選定して、生活排水路に定期的にEM活性液とEM団子を投入。月1回水質調査と原生動物の観察を実施している。また、市内全小中学校でプール清掃にEM活性液を利用、教育現場でのEM活用も広がっている。[2006/12/7]

戻る

トップページ | EMとは? | 特集・レポート | 連載 | 投稿ひろば | 用語集 | FAQ | バックナンバー | EM情報室 | リンク集 | サイトマップ