●草の根活動からスタート
理事長の恒川敏江さんは造園業を営むご主人芳克さんの協力を得て、自家処理できない家庭の生ごみをボランティアで回収した。 同会は、平成12年4月に法人格を取得。この時点で240世帯が回収に参加していた。
●協働で経済の分配
●モデル事業から堆肥化事業へ
平成17年度でモデル事業は終了し、18年度からは市は、同NPOに継続事業として委託した。 NPOでは、市内全域4万世帯へ拡大した場合を考えた新たな試みとして、EMボカシを使わないで生ごみがストックできる台所抗酸化容器(EM技術を活用した容器、11リットル、コック付き)を採用した。EMボカシとコスト高の生分解性プラスチック袋が不要になることで、経費削減を見込んでいる。つつじ園のEMボカシは戻し堆肥に活用されるので、これまで通り製造される。
事業内容は、生ごみの回収から堆肥化までで、
水分過多による腐敗やニオイはなくなり、これを再び水分調整剤として混入(重量比で生ごみ1:戻し堆肥1)、3回繰り返し3か月で良質の堆肥が完成する。 また、ハエとニオイ対策で天井部分にEM活性液の自動噴霧装置を設置している。
恒川さんは、「生ごみ堆肥化は、資源循環型社会の仕組みづくりの入り口。有機農業推進法が成立、施行され、農業生産者と消費生活者を結ぶ循環づくりに大きな後押しになります」と抱負を語る。[2007/2/14]